平成122000)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

12−共研−1025

専門分類

9

研究課題名

衛星観測データを用いた環境空間データの解析

フリガナ

代表者氏名

ニシイ リュウエイ

西井 龍映

ローマ字

Nishii, Ryuei

所属機関

広島大学

所属部局

総合科学部

職  名

教授

所在地

TEL

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E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地球環境を観測する衛星Landsatから送られるデータの取得法から解析にいたるまで種々の観点から
議論することを目的とした。Landsatの歴史、観測システム、各種の補正、ノイズの低減、データ融合
や判別分析をレビューし、かつ新たに考察し、その成果は単行本の第2章として印刷中である。
ノイズ低減手法を衛星画像に適応した応用例として、衛星データにより土地被覆をクラスタ化あるいは
判別する手法について研究した。本研究では条件付分布が空間相関を持ち、カテゴリの配置に対してマ
ハラノビス距離による罰則を付けた尤度を目的関数として判別することを提案した。
さらにシミュレーションデータ及び実データで従来手法より優れていることを示した。
また本手法は教師データとしてミクセルを利用でき、ピュアセルだけの教師データよりミクセルの混合
比率の推定に有効であることを示した。
異なる解像度の画像を融合する手法として、マルチスペクトルデータの空間相関を利用したコクリギン
グによる手法を提案し、色のHSV変換を用いた手法より優れていることを示した。また変数選択手法に
ついても論じた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

西井 龍映,田中 章司郎,飯倉 善和
「衛星リモートセンシング」の第2章Landsatデータ(印刷中)共 立 出 版、2001
R.Nishii and S.Tanaka
Spatial discrimination based on the ground truth with mixed categories
Proc.2000 IEEE Internat.Geosci.& Remote Sensing Sympo.I,2000(159-161)
Y.Morisaki and R.Nishii
Spatial enhancement of thermal infrared image based on cokriging
Proc.Sympo.Remote Sensing for Environmental Sciences
22,2000(23-28)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

金藤 浩司

統計数理研究所

小西 貞則

九州大学

田中 章司郎

島根大学