平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−80

専門分類

7

研究課題名

Ecological Bias と因果推論

フリガナ

代表者氏名

サトウ トシヤ

佐藤 俊哉

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地域ごとにまとめられた死亡率とリスク要因(アルコール摂取量,脂肪摂取量,大気汚染濃度等)から相対リスクを推定する場合,個人単位の研究と異なったEcological Biasと呼ばれる特殊なバイアスが存在することが知られている。本研究では,Ecological Bias
の存在を認めてもなおEcological Studyを実施する価値があるかどうか,バイアスの大きさ,他の研究デザインとのコストの比較を行う。


1996年3月5日に研究打ち合わせ会を開催し、
佐藤俊哉:酒井弘憲抜きでもわかるGEE
本田純久:被爆者の精神的影響調査
橋本修二:エイズ患者数の将来推計
中井里史:膀胱がんのケース・コントロール研究
新田裕史:大気汚染とぜん息の経時観察研究における問題点
をテーマにそれぞれ研究発表を行い、関連した話題についての討論を行った。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

Ecological Studyはコホート研究,ケース・コントロール研究といった個人単位の研究に比べ,既存の資料から簡単に実施できる。このため健康問題発見のための研究方法と位置づけられるが,死亡データ,リスク要因に関するデータが地域または行政単位で一度集計されているため相対リスク推定には特殊なバイアス(Ecological Bias)が入る。本研究では問題発見のためのEcological Studyを
せざるを得ない状況,個人単位の疫学研究とEcological Studyを
組み合わせた研究デザイン,について検討を行う。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

中井 里史

横浜国立大学

新田 裕史

国立環境研究所

橋本 修二

東京大学

本田 純久

長崎大学