昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−1

専門分類

1

研究課題名

2進探索木の確率模型

フリガナ

代表者氏名

イトウ ヨシアキ

伊藤 栄明

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

2進探索木,クィックソート等の計算技法における確率模型を研究する。特に1次元ランダム・パッキング,2進順序確率木,確率逐次2分割の統計量について確率論的研究および数値計算を行う。


停止規則のある確率逐次2分割を提案し,対応する確率2進木を考えた。区間の長さxを根のラベルとし,分割ごとに小区間の長さを左右の部分木の根のラベルとする。この無限2進木で1以上のラベルをもつ節点だけ残して,他を消せば有限の2進木が得られ,その末端節点の子供たち(外部節点と呼ぶ)が,1未満の区間に対応する節点とする。この確率2進木は点より出発して定速度で成長する区間が,長さ1になれば2分裂し,その後も全区間が定速度で成長しては2分裂するモデル,とも同等であり,quicksortや2進探索木で現われる確率2進木の連続版である。得られた区間の長さの最大値は木の高さに対応させることができ,この確率分布についての漸近的な評価を与えた。この問題より数学的に興味ある関数方程式が得られ,それについて数値的,及び解析的な研究を行った。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

渋谷政昭,伊藤栄明
Random sequential bisection and its associated binary tree
Ann.Inst.Statist.Math.A 投稿中
確率逐次2分割
日本数学会 1985年10月
停止規則のある確率逐次2分割
日本数学会 1985年4月


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

統計数理研究所では,内外研究者の協力を得て従来からランダム・パッキングに関連する凾数方程式の研究を行っている。その成果を活かし,計算アルゴリズムに関連する確率模型の研究を行う。数値計算のために必要な計算プログラム作成の補助の謝金,文献収集,論文タイプ等が経費である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

渋谷 政昭

高千穂商科大学

住田 潮

国際大学