平成262014)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

26−共研−2083

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

7

研究課題名

基底意識構造の連鎖的比較調査

フリガナ

代表者氏名

ツノダ ヒロコ

角田 弘子

ローマ字

Tsunoda Hiroko

所属機関

日本ウェルネススポーツ大学

所属部局

スポーツプロモーション学部

職  名

講師

配分経費

研究費

40千円

旅 費

13千円

研究参加者数

2 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

研究の概要・目的

 基底意識構造にあるLife(宗教観、生命観、人生観、生活の質)の洞察をさらに深め、文化の連鎖を日本のみならず他の地域へと、統計科学的実証的調査研究により、解析を発展させていく必要がある。調査から分析までの実践的パラダイムとしての「データの科学」の視点に立って、連鎖的国際比較を視野に、本研究では、特に調査対象を限定し基底意識構造の解析と今後の調査票の開発を目的とした。

研究成果(経過)

  1)基底意識構造を広範な観点から考察するため、連鎖的比較調査分析を念頭に、在日留学生に対する調査を実施。国内にある大学に通学するベトナム人留学生を対象に調査を行った。質問紙は先行するアジア・太平洋価値観国際比較調査?文化多様体の統計科学的解析? ベトナム 2013 調査で使用したベトナム語の調査票を用いた。大学1年生のベトナム人留学生を対象とし、計画数200で留め置き調査を実施したが、18歳〜20代前半の学生には難しい質問があったようで、無回答が多くあった。最終的に最後まで記入された質問紙を採用すると、回収結果は60人に満たなかった。これを踏まえ、次回の継続調査においては、留め置き法から別の形での調査を実施する予定である。

 2)特に、表層的な質問中心の調査(行動主義的指標)では明らかに出来なかった 「宗教的感情(伝統文化等)」への係わり合い方に焦点を当て、国際相互理解の一助となる基礎情報を与える分析を推進させ、 3)収集した「基底意識構造調査」の情報を中心に、既存の「意識の国際比較調査データ」等と併せ論文、学会発表を行った。
 2)、3)の成果は、国内2つの学会において、それぞれ「国際比較調査」と「宗教的な感情」に焦点を当てた発表を行った。また、これらの成果は、論文掲載および研究レポートを発刊した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.著書・論文等

国際比較調査におけるソーシャル・キャピタルと宗教意識
『教育フォーラム』、角田弘子・吉野諒三、2014年12月p.64-68.


基底意識構造の連鎖的比較調査、『統計数理研究所共同研究レポート』統計数理研究所、角田弘子、2015年3月、No.348.

2.学会発表・講演等

「地域社会における宗教的感情とソーシャル・キャピタル」、角田弘子、林文、吉野諒三、日本行動計量学会、東北大学、2014年10月.

「国際比較調査におけるソーシャル・キャピタルの指標」、角田弘子、日本公衆衛生学会、ホテルグランデ宇都宮、2014年11月.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究会は開催していない。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関