平成252013)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

25−共研−2085

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

8

研究課題名

環境リスク評価における環境情報基盤の構築

フリガナ

代表者氏名

カネフジ コウジ

金藤 浩司

ローマ字

Kanefuji Koji

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

38千円

研究参加者数

3 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

近年、地球環境に及ぼす人間活動の負荷は増大している。また、正確な環境の現状把握と、次なる世代のために有効な対策を施行するために計量的手法の重要性が増している。リスク解析戦略研究センターの「環境情報に対する統計解析手法開発」プロジェクトでは、水・大気・土壌における環境リスク評価、環境モニタリング、環境基準値設定等に関して解析基盤となる統計的解析手法の研究を推進している。この研究においては、環境情報に対する基盤整備は重要な課題であり、統計科学だけではそれに対応することが不可能である。そのため本プロジェクトの使命の一つとして、環境科学分野との緊密な横断的協調により、地球環境に関する様々な課題に対して計量的な解析・評価手法の提供と環境情報の基盤整備を目指している。
本研究にあたり、環境庁において大気環境基準の設定に携われていた、いであ株式会社の畑野浩氏に計画当初からご協力を頂いた。また、環境省において、水質規制等を担当されてきました北海道大学大学院環境科学院の荒井眞一特任教授に研究分担者としてご協力頂いた。さらに、環境省で土壌環境基準の設定に関わられていた桜美林大学の藤倉まなみ教授にも、研究分担者としてご協力頂いた。これらの3名の方々は、環境省(庁)において大気・水・土壌等の環境基準値の設定において、審議会やその他のワーキンググループ等の具体的な議論の場において、担当者の一人として関わって来られました。そのため公表されている環境測定事項が各環境基準等の検討において、どの様な議論の経過としてそれらが設定されることになったのかという、大変貴重な情報を持たれております。ただ、残念ながら、日本においてはこれらの情報は、公開される機会が少なく、時間の経過と共に、情報は消滅する状況です。
今回、共同研究リポートの形で環境基準値の設定における大変貴重な情報を収集し、それをまとめることが出来た。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

統計数理研究所共同研究リポート319「環境リスク評価における環境情報基盤の構築」を2014年3月に発行した。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

荒井 眞一

北海道大学大学院

藤倉 まなみ

桜美林大学