平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−103

専門分類

9

研究課題名

毒性評価における統計解析

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト エイジ

山本 英二

ローマ字

所属機関

岡山理科大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本共同研究者は長年、日本のヒ素中毒疫学調査に取り組んで来て有用なデータを集積してきた。これらのデータに統計解析を行い新たな知見を得ることが重要である。特に生存解析における要因分析では理論面での取り組みが必要とされる。


本共同研究では新潟県におけるヒ素中毒住民健康被害の疫学調査に関わってきた医学者と生物統計に関心の深い統計学者が共同して統計解析を行い新たな知見の獲得を目指すと共に、各専門分野の研究を深めることを狙った。住民健康被害の調査データは歴史的コホート研究に当たるがその統計解析手法の検討、評価を行い、研究の指針を与えた。
特に生存解析に於いて、ヒ素DOSEと喫煙歴の寄与についての交互作用の解明や、各要因の大きさの与え方によるモデルへの影響とその評価についての検討を行った。この研究を通じて従来はっきりと示されなかったヒ素の経口摂取による肺ガンの過剰死亡が明らかにされて来ている。これらの結果は疫学の関連学会での口頭発表や論文として成果を上げてきている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Tsuda, T. et al., Historical cohort studies in three arsenic poisoning area in Japan, Applied Organometallic chemistry, 6, 333-341, 1992.

津田ら、ヒ素の経口暴露と内臓癌による死亡率、日本疫学会、1992年1月21日
津田ら、ヒ素と尿路系癌、日本衛生学会、1992年3月27日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究は実際にヒ素中毒の疫学調査に関わってきた医学者と生物統計に取り組んで来た統計学者が共同して統計解析を行い新たな知見の獲得を目指すと共に、各専門分野の研究を深めることをねらう。特に生存解析に於いて各要因の寄与を測るモデルとその推測法の検討、評価を行い、この分野での新たな発展を期待する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

車谷 典夫

奈良県立医科大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

津田 敏秀

岡山大学

宮井 正彌

姫路独協大学

柳本 武美

統計数理研究所