平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2027

専門分類

6

研究課題名

プラズマ粒子速度データの混合分布モデルによる分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ ナガトモ

中村 永友

ローマ字

Nakamura, Nagatomo

所属機関

札幌学院大学

所属部局

経済学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

人工衛星による磁気圏のプラズマの観測的研究は,プラズマ粒子の速度分布のモーメント量(数密度,
平均速度,温度)を用いた電磁流体的な扱いのもと,多くの有意義な結果を導いてきた。しかしGeotail
衛星は性質の異なる2種類のプラズマが混在している領域(プラズマシートとローブ領域)である境界
層で観測を行っており,従来これら2種類のプラズマを1つのものとして分析がおこなわれてきた。本
研究は混合分布モデルを用いることによりこれらを分離し,さらに各成分の物理解釈を行なうことが主
たる目的である。
 混合分布モデルをあてはめることにより当初の目的を達成し,各成分の解釈が可能となった。さらに
衛星が観測するデータは時々刻々と送信されているが,各セットごとへの混合分布モデルの適用により,
各成分を時系列的に追うことに成功した。しかしこれらはかなりラフな分析であり,統計的に厳密な分
析を進めるためには解決せねばならない問題がいくつか残っている。これらの問題解決が今後の課題と
なる。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

以下の資料を添付
"Application of Multivariate Maxwellian Mixture Model to Plasma Velocity Distribution Fu
nction,"Ueno,G.,N.Nakamura,T.Higuchi,T.Tsuchiya,S.Machida,Y.Saito,and T.Mukai,
Journal of Geophysical Reseach,2001,(to appear).

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

上野 玄太

京都大学大学院

川崎 能典

統計数理研究所

小西 貞則

九州大学

土谷 隆

統計数理研究所

樋口 知之

統計数理研究所

町田 忍

京都大学