昭和631988)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

63−共研−98

専門分類

8

研究課題名

文献情報のデータベースとその利用に関する研究会

フリガナ

代表者氏名

ムラカミ マサカツ

村上 征勝

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

20 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

大型コンピュータにおいて漢字・カナの処理が可能となったため,この数年来国文学を初めとして,歴史書,宗教書等の管理・分析にコンピュータを活用する機運が高まってきている。すでに一部ではデータベースが作られ試行的に研究利用に供されているものもあるが,著作内容の統計分析を目的としたデータベースの作成やその分析法に関する研究となると現時点では本研究の代表者達による日蓮の三大秘法抄の真偽判定に関する研究以外見あたらない。しかし,近い将来,人文科学の領域でこの種の研究が飛躍的に増加するものと予想されるため,統計数理研究所がイニシアティブをとって,同じ目的を持つ研究者の組織化を計るとともに,現時点での問題点を検討し,今後の研究の進め方について方向づけを行う。


3月16日(木),3月17日(金)の2日間にわたり,統計数理研究所において表記の研究会を開催した。下記のような11件の研究発表があり,これらの研究発表を中心に,文学,言語学,宗教学,考古学,民族学等の人文科学の各分野の専門家50名の参加を得て文献情報のデータベース作成及びその積極的利用に関して活発な意見交換を行うとともに,今後の研究の進め方について議論した。
研究発表題目
1.国文学研究とコンピュータ 安永尚志
2.コンピュータと言語処理 小橋史彦
3.国語研究所におけるデータベース構築構想について 江川清
4.考古学における調査報告書データベース作成上の問題点について 及川昭文
5.日蓮の文体について 古瀬順一
6.日蓮の文体の計量分析 春日正三,伊藤瑞叡,古瀬順一,山元周行,岸野洋久,村上征勝
7.人文科学とコンピュータ 杉田繁治
8.著者推定問題の数理統計学的研究 村上征勝
9.日本古代史研究における一字索引の利用例 星野聰
10.手紙文のデータベース 樺島忠夫
11.梵文法華経の計量分析 伊藤瑞叡
村上征勝


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 瑞叡

立正大学

江川 清

国立国語研究所

及川 昭文

総合研究大学院大学

春日 正三

立正大学

勝村 哲也

京都大学

樺島 忠夫

 

鬼頭 清明

奈良国立文化財研究所

古瀬 順一

群馬大学

小橋 史彦

NTTヒューマンインターフェイス研究所

杉田 繁治

国立民族学博物館

長瀬 真理

城西国際大学

中野 洋

国立国語研究所

星野 總

京都大学

松本 浩一

図書館情報大学

安永 尚志

国文学研究資料館

安本 美典

産能大学

山元 周行

 

吉岡 泰夫

熊本短期大学

米田 正人

国立国語研究所