平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−98

専門分類

7

研究課題名

阪神大震災での医療復旧数理モデル −医療被害統計と医療復旧シミュレーション−

フリガナ

代表者氏名

アリタ セイザブロウ

有田 清三郎

ローマ字

所属機関

関西医科大学

所属部局

教養部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

阪神大震災において、我々は神戸市東灘区の医師会より医療被害状態のデータを得た。このデータや震災データの資料を基に、医療に関わる、数理モデルを作成し、医療復旧のコンピュータ・シミュレーションを行う。また、これと共に突発的な大災害に対する、医療、情報コンピュータネットワークを構築する。


阪神大地震において、我々は神戸市東灘区の医師会より医療被害状態のデータを得た。
このデータや震災データの資料を基に、医療に関わる、数理モデルを作成し、医療復旧のコンピュータ・シミュレーションを行い、シミュレーション結果と震災資料を比較検討した。震災時の被害資料とりわけ医療被害は阪神の復旧作業の中で十分に収集されていないが、我々は、得られた東灘区での医療被害の貴重な資料(住民の被害、災害医療、医院の破壊、全国からの救援医療活動、地域医療の回復等)を得た。
またこの資料をもとに震災時における医療被害についての数理モデルを作り、それらの経時的な変化についてのコンピュータシミュレーションを行った。
本研究は、震災時における医療被害と復旧モデルの構築の第一歩として統計資料とコンピュータシミュレーション結果からひとつの指標となる手がかりを得た。今後さらに研究を進め、災害時における医療復旧の数量的モデルを構築してゆきたい。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

医療情報学会(有田、種村、堀) 投稿予定

医療情報学会(有田、種村、堀) 医療シミュレーション 1997年11月

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

阪神大震災は、災害時の医療に多くの教訓を与えた。震災時の被害資料とりわけ医療被害は阪神の復旧作業のなかで十分に収集されていない。我々は、得られた東灘区での医療被害の貴重な資料(住民の被害、災害医療、医院の破壊、全国からの救援医療活動、地域医療の回復等)についての数理モデルを作り、それらの経時的なコンピュータシミュレーションを行う。本研究においては、(1)医療の被害統計の分析と、数理モデルの構築、(2)それらのコンピュータシミュレーションの研究で、(1)、(2)の両面についてぜひとも統計数理研究所との共同研究が必要である。この研究が何らかの解答を得られれば、大都市における災害時の医療救援対策に大きな指針を与えるであろう。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

四方 伸明

関西医科大学

田中 良樹

田中医院

種村 正美

統計数理研究所

堀 義巳

川崎医療福祉大学

美祢 弘子

川崎医療福祉大学