平成23(2011)年度 一般研究2実施報告書
課題番号 |
23−共研−2039 |
分野分類 |
統計数理研究所内分野分類 |
e |
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主要研究分野分類 |
3 |
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研究課題名 |
大規模な疫学系データの統計解析 |
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フリガナ 代表者氏名 |
トミタ マコト 冨田 誠 |
ローマ字 |
Makoto Tomita |
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所属機関 |
東京医科歯科大学 |
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所属部局 |
医学部附属病院 臨床試験管理センター |
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職 名 |
准教授 |
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配分経費 |
研究費 |
40千円 |
旅 費 |
157千円 |
研究参加者数 |
5 人 |
研究目的と成果(経過)の概要 |
1973 年から2007 年までに収集された各市区町村の自殺者数を, 5 年間ごとの6 期間(最初は10 年間) と二次医療圏の348領域について、時空間解析での結果は男性については初期の第1期ではほとんどホットスポットが点々と少なかったものが, 正に期間を経ていくにつれて大きく広がっており, 特に第5および6期では他の期間と比べて大きく増加していることがわかり, 自殺者数急増の深刻さが見て取れる. 女性の自殺データでは, 第1ホットスポットは北関東・北陸地域・飛騨周辺を中心に領域が増減し, 第2ホットスポットは東北地方となり, 正に時間的な流れで把握することができた(「冨田誠, 石岡文生, 藤田利治(2010) 日本の自殺データにおける時空間解析, 計算機統計学, 23(1):25-43). これについて特に近年顕著に増加率の高い20年に絞った空間統計解析を行ったところ、先行研究とは明らかに異なるエリアで集積性を認められた。詳細は現在、投稿中であるため控える。 |
当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) |
5月に函館で開催された日本計算機統計学会 第25回大会にて題目「自殺死亡データの空間相関モデルへの応用」で研究発表を行い、同論文集127-130頁に掲載された。8月にアイルランドのダブリンで開催された国際会議58th Session of the International Statistical Institute(ISI)にて題目"Spatio-Temporal Analysis for Small Area Data of Suicide in Japan"を研究発表を行い、同proceedingsに6頁分、掲載された。11月に大韓民国の釜山で開催された国際会議Joint Meeting of the Korea-Japan Conference of Computational Statistics and the 25th Symposium of Japanese Society of Computational Statisticsにて題目"Visualizing Spatio-temporal Small Area Data of Suicide in Japan"で研究発表を行い、同proceedings, pp.47-50に掲載された。12月に高輪で開催された科学研究費 基盤研究(B)23340022 統計的推測における非正則構造の解明とその応用、の研究集会「非正則統計的推測とその応用〜想定内と想定外〜」にて題目「日本人自殺者データの時間を考慮した空間統計解析」で研究発表を行い、同予稿集53-54頁に掲載された。 |
研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 |
第11回 西東京統計研究会 特別セッション「大規模な自殺死亡データへの統計的アプローチ」を統計数理研究所 セミナー室2 (D304)にて2012年3月2日(金)10:35-11:15に開催した。参加者数は40名であった。 |
研究参加者一覧 |
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氏名 |
所属機関 |
石岡 文生 |
岡山大学 |
椿 広計 |
統計数理研究所 |
林 邦好 |
岡山大学大学院 |
文 勝浩 |
Pusan University of Foreign Studies |