平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−69

専門分類

7

研究課題名

歯周疾患のX線学的研究

フリガナ

代表者氏名

イケシマ アツシ

池島 厚

ローマ字

所属機関

日本大学

所属部局

松戸歯学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

歯周疾患のX線写真所見としては、歯槽骨の吸収の型および程度、また歯周組織である歯根膜腔や歯槽硬線の異常等が論じられている。しかし、それらの関係についてはあまり検討されていない。そのため、これらの関係を調査する目的で、歯周疾患の患者のX線写真からデータを収集し、統計学的に検討しようとするものである。


歯周疾患における研究では、辺縁性歯周炎での歯槽骨の水平吸収の型や程度、歯根膜腔、歯槽頂部等の個々の異常所見について報告されているが、それらの関連があまり論じられない。
そこで、平成5年に日本大学松戸歯学部付属歯科医院を来院し、辺縁性歯周炎に罹患した213歯のX線写真を資料として水平吸収の程度(横長比)、歯根膜腔と歯槽硬線の幅(mm)、歯槽硬線と歯槽骨の濃度を測定した。
その後、水平吸収の程度に対する歯根膜腔と歯槽硬線の幅およびコントラスト(濃度を変換したもの)との相関分析を施行した。
その結果、歯根膜腔に対しては上顎大臼歯部に、またコントラストに対しては下顎大臼歯部にそれぞれ相関が認められたが、測定資料(X線写真)からは相関があったのはごく一部のみであり、測定部位によって特徴なしということが判明した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本学付属歯科病院に来院した患者のうち、平成5年における歯周疾患と思われる患者の初診時のX線写真所見、すなわち、歯槽骨の吸収の型や程度、また、歯根膜腔の幅および歯槽硬線の厚さ、さらに、歯槽硬線と歯槽骨との間のコントラストを抽出する。これらのデータは多変量データであり、最初に各データ間の関係を調査した後に解析しなければならない。そのために統計学的な一連(処理前の調査をも含めた)の処理が必要であり、処理能力の高い中型あるいは大型コンピュータの使用が不可欠となるためである。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

田村 義保

統計数理研究所