平成17（2005）年度　一般研究１実施報告書

課題番号	17−共研−1007	専門分類	5
研究課題名	複雑系の相転移の数値的研究
フリガナ 代表者氏名	カソノ　カツミ 加園　克己	ローマ字	Kasono Katsumi
所属機関	東京慈恵会医科大学
所属部局	医学部
職　　名	講師
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研究目的と成果（経過）の概要

計画の一部「反強誘電性液晶の秩序相と相転移」の研究を主に行った。

短冊形の液晶分子の相転移について集中的に調べた。
剛体相互作用を仮定し、液晶相転移を調べた。球を５ｘ２個ならべ、短冊形
分子とした。圧力一定のアルゴリズムによりシミュレーションを行った。
分子濃度が50％より大きい領域で、結晶相とスメクチック相間の1次相転移を確認した。
50％より小さい領域では、スメクチック相-等方液体相の相転移が確認された。
相転移は2次と思われる。
スメクチック相は1軸性、または2軸性の対称性をもつのか、
そして低濃度領域中の狭い濃度範囲においてネマチック相が出現する可能性については、
まだ検証が十分でなく結論できない。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

[1] Ikuo ONO and Katsumi KASONO. Investigations on Liquid Crystal Phases of
Polarized Rod-Like Molecules by Numerical Simulations.
Ferroelectrics 315 (2005) 197-203.

[2] 小野，加園．短冊型分子の液晶相転移のシミュレーションIII.
日本物理学会 2005年秋季大会講演概要集 60-2 p260. 同志社大学.

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研究参加者一覧
氏名	所属機関
小野　いく郎	東京工業大学
田村　義保	統計数理研究所