昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−7

専門分類

1

研究課題名

統計ソフトウェア組織化に関する基礎研究

フリガナ

代表者氏名

アカイケ ヒロツグ

赤池 弘次

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

名誉教授

職  名

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

19 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

統計ソフトウェアは統計に関する理論的成果を実用に供する際に必要な専門的知識を意味するものである。我が国におけるこの分野の研究がこれ迄散発的であったことにかんがみ,国内・国外の研究者の研究討議と情報交換の場を設ける必要性は大である。そのための環境と情報の整備を行ない,統計ソフトウェアの組織的利用の推進の基礎的研究を行なう。


本研究は,計測技術の発達とコンピュータ利用の発展により各種分野の観測記録として蓄積されつつある膨大な情報資源に対し,その有効利用の実現の鍵を与えるものとして統計ソフトウェアを考え,将来の発展の方向を組織的に探ろうとするものである。
この研究の目的を達成するためには,まず統計ソフトウェアの環境と情報資源の現況を知ることが重要である。このため,種々の分野にわたる研究者が共同研究員としてこの研究に参加し,統計数理とその関連領域における統計ソフトウェアの現状と将来について討論を行なった。この討論を通じて,現存する統計ソフトウェアのカタログ作り,その使い方のマニュアルの作製,あるいは統計ソフトウェアの利用法を教えるエキスパートシステムの構築等,統計ソフトウェアの利用を組織化することの必要性が明らかとなった。
この利用者の立場からの要求と同時に,開発者の立場からの要求として,ソフトウェアの特性検討のための典型的データの供給の重要性が指摘された。
これらの討論結果にもとづき,統計数理に関連する特定の研究分野の研究者について,統計的研究の現状,ソフトウェア開発の動向,およびその利用状況などに関する調査を実施した。これは更に総合的な調査を計画するための予備調査に止まっているが,すでに有意義な知見が得られている。最終的な集計結果については統数研レポートとして発表する予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

1.統計ソフトウェアの開発の方向に関する調査準備。
統計数理とその関連領域における統計ソフトウェアの現状と将来について研究の現状と開発の動向を把握するために,国内・国外の代表的研究者に対して,統計の研究体制を含めた統計ソフトウェアの在り方の調査実施のための質問紙を作成する。
2.調査対象者の検討。
国内・国外の代表的統計ソフトウェアの研究・開発に大きく貢献した。またしている経験のある研究者を評価・検討し,各関連領域から人選する。
これらの基礎研究のための会議を毎月1回の計画で開催し,目的を達成する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

有本 卓

大阪大学

石黒 真木夫

統計数理研究所

大隅 昇

統計数理研究所

尾形 良彦

統計数理研究所

開原 成允

東京大学

駒澤 勉

統計数理研究所

坂元 慶行

統計数理研究所

佐藤 義治

北海道大学

佐和 隆光

京都大学

正法地 孝雄

広島大学

鈴木 義一郎

統計数理研究所

高田 和彦

新潟大学

田辺 國士

統計数理研究所

田村 義保

統計数理研究所

中村 隆

統計数理研究所

松縄 規

統計数理研究所

水野 欽司

大学入試センター

柳川 尭

九州大学