平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−30

専門分類

3

研究課題名

生体システムモデルの解析と合成

フリガナ

代表者氏名

アリガ マサヒロ

有賀 正浩

ローマ字

所属機関

東海大学福岡短期大学

所属部局

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

平成3年度の貴研究所での研究内容を土台にして、コンパートメントシステム的考察を加えた生体システムの数理的工学的モデルを解析し、ABRモデルの精度を上げた同定と検討を進める。


平成3年度に引き続いて生体機能モデルを検討しABRの発生源推定に関し一層の考察を行った。既にコンパートメントシステム的考察を導入して来たが、この考え方を従来よりも更に伝達特性と対応付ける要素を調べ(今迄の対応付け以上の対応付けを検討)、その意味の妥当なものから整理した。その結果更に一層の検討は必要であるが、幾つかはコンパートメントシステムの要素として取り入れられるものであることが分かって来た。
又、今迄に相当厳しい条件を付けたコンパートメントシステムの一般論的検討を通してABRの発生源推定のモデル構成の一助として来たが、それらに対する要素間の対応条件を更に詳しく検討し実際のデータから得られた伝達特性の意味付けを調べた。つまりコンパートメントシステム的モデルのある種の適用範囲を検討した。今後は、必要十分条件的な観点まで考察を行う必要があるが、現在までの所十分条件的なレベルまで検討を進めた。
勿論、その全体をカバーする段階ではないが、少なくともその初歩的考察結果を得た。従来のコンパートメントシステムモデルの回路網的特性検討を進め、その生体システム的拡張を行った。つまり回路網的拡張方向から更に生体システム的条件の追加及びその条件から来る回路網的条件の削除等を調べた。又、伝達関数の一層の考察ではその発生システムからの発生関数そのものを検討し、従来用いて来たインパルス発生以外の発生波形の妥当性を検討評価した。
これらの考察を通して従来からの機能システムのモデルに年位的な要素(コンパートメント)を導入することが有用であると一層判明してきた。即ち、この考え方は既に色々検討されて来ている物理的電磁モデルでは捕捉できない所まで考察の対象に出来ることが判明してきた。今後は上述の問題点を更に検討する。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

既に貴研究所とは共同研究を行っており、申請者らの研究方向は共同研究上極めて適合していることが判かっている点、更に共同研究を通じて若干の成果が得られた事から更なる研究の発展が望まれる点、又申請者の学究的必要性に基づく経費の軽減を必要とする点、などの理由により申請申し上げる次第である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

加藤 修一

帝京技術科学大学

関谷 富男

防衛医科大学校

宮里 義彦

統計数理研究所