平成132001)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

13−共研−1007

専門分類

3

研究課題名

非線形時系列解析による脳波活動と脳幹下部網様体活動との相互応答

フリガナ

代表者氏名

オガワ テルユキ

小川 昭之

ローマ字

Ogawa Teruyuki

所属機関

大分医科大学

所属部局

医学部

職  名

名誉教授

所在地

TEL

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E-mail

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研究目的と成果(経過)の概要

[目的]我々はこれまで多変量自己回帰解析より、未熟児・新生児の脳波活動と脳幹下部網様体電気活動(心
電図RR-間隔、呼吸、収縮期血圧)との間に制御システム応答が存在し、受胎後数週に伴って発達するこ
とを研究してきた。そこで、本研究ではNovak.Pら(1992)の脳波振幅調節の方法に従って、呼吸(RESP)と
RR-間隔(RRI)が脳波活動に及ぼす影響を知ることを目的とした。
[対象と方法]今回対象としたのは、Ca37w0d、Ca38w5d、Ca39w4d、Ca42w0dの未熟児脳波で、導出部
位はC3である。方法は、基準電極導出法脳波を50Hzのサンプリング周波数でA/D変換をする。2秒間の
時系列にFast Fourier Transform(FFT)を施す。得られたspectrumをdelta、theta、alpha、beta帯域に
分割し、各周波数のパワーを求める。さらに、各周波数より得られたサンプリング間隔2secの脳波振幅調節
時系列にAR解析を施した。
[結果]導出部位C3から得られた各周波数の脳波振幅調節時系列にAR解析を施すと3個のリズム0.05、0.10、
0.17Hzでの周波数振幅調節がみられた。呼吸のピークは0.110Hzにみられ、これは1〜3リズムの第2リ
ズムのピークと一致した。振幅調節時系列により得られたパラメータと呼吸およびRRIとの詳細は判って
いないので、今後はARdockを利用した線形、非線形解析により、各パラメータ間の相互関係とその発達
特性を明らかにしていく。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Novak.P et al:Periodic amplitude modulation of EEG.Neurosici Lett,136:213-215,1992

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所