平成111999)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

11−共研−1019

専門分類

7

研究課題名

医療におけるデータ解析

フリガナ

代表者氏名

ハヤシ フミ

林 文

ローマ字

Hayashi Fumi

所属機関

東洋英和女学院大学

所属部局

人間科学部

職  名

教授

所在地

TEL

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E-mail

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研究目的と成果(経過)の概要

本研究の目的は、医療における個体差の問題を考え、これに関するデータから、個体差の表現と
して、意味ある情報を得るためのデータ解析を目指すことである。
 これまでの共同研究で行ってきたストレスと健康についての研究では、QOL尺度の作成や性格分
析を行ってきた。一方で、治療の効果も、身体的あるいは精神的個性が関連していると考えられ、
HLA抗原遺伝子と治療方法の効果についての研究も進められてきた。これらの治療に関するデータ
解析を進めた。
 具体的には、HLA抗原遺伝子による型分類を、数量化3類によって行った。これと同時に、簡便
な分類方法を考案した。この型と、胃がん手術後の合併治療の効果との関連や、生存曲線を検討し
た。データは生越によって10年あまりにわたって収集され蓄積されて、その都度分析を試みてき
たが、既に3000例以上が整理され、信頼性が高くなってる。いくつかの特徴が見出されている
が、数量化による分類によって、HLAについての新たな発見もあり、逆に、それに基づく分類方法
の模索が進められた。QOLとのHLAによる型分類についても分析が進められた。
 個体差の問題として、これをもとにより進んだ研究を進めることができる。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

〈学会発表〉
生越喬二:「パーソナリティ、QOL20と胃癌患者の予後」、第13回QOL研究会、1999.10.30.
Fumi Hayashi:'Classification of cancer patients based on HLA antigen expression',ifcs2000,2000.7.11.
(予定)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

生越 喬二

東海大学

馬場 康維

統計数理研究所

林 知己夫

統計数理研究所

山岡 和枝

帝京大学