平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−101

専門分類

8

研究課題名

食料消費パターン変化のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

わが国では現在急速な高齢化が進展している。本研究では,世帯の高齢化の進展が食料消費パターンにどのように影響を与えるかを,年齢要因,時代要因,世代要因に分けるコウホート分析を行うことによって明らかにし,高齢化世帯の増加が将来の食料消費をどのように変化させるかについての予測を試みる。


本研究の目的は、世帯の高齢化の進展が食料消費パターンにどのような影響を与えるかを、年齢要因、時代要因、世代要因に分けるコウホート分析を行なうことによって明らかにし、高齢化世帯の増加が将来の食料消費をどのように変化させるかについて検討することである。
本年度の研究の内容は以下のとおりである。
1. 家計調査などに基づき、米、魚、肉類、野菜類などの各品目別消費量の変化を世帯主年齢別に集計したデータ表を作成した。
2. 作成したデータに対して、数量型のベイズ型コウホートモデルを適用した。変数変換としては、無変換と対数変換を用いた。年齢×時代の交互作用モデルも含めてモデル選択を行なった。
3. 分析結果に基づき、各支出費目について年齢・時代・世代のどの効果の影響が大きいかを整理した。
4. 若年世帯と高齢世帯の食料消費パターンの相違について検討した。
5. 高齢世帯の増加が、将来の食料消費をどのように変化させるかについての予測を試みた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

[研究内容]家計調査などに基づき,各品目別消費量の変化を世帯主年齢別に集計したデータ表を作成し,ベイズ型コウホートモデルを適用する。この分析結果により,年齢・時代・世代のどの要因が食料消費に対して強い影響を与えているのかを識別し,若年世帯と高齢世帯の食料消費パターンの相違を明らかにすることによって,将来予測を試みる。
[共同研究の必要性]これまでも年齢別食料消費パターンの変化については多くの研究がなされてきているが,年齢効果に注目して分析した例はない。この意味で現在の知見から高齢化社会における食料消費パターンを予測することは困難となっている。また従来の分析は個人の消費量変化を対象としたものであり,食料消費の場としての家庭の重要性を的確に捉えていないといえる。共同研究により統計数理研究所で開発されたベイズ型コウホートモデルを適用することによって,これまで不十分だった部分を明らかにすることが期待できる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

松田 友義

千葉大学