平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−99

専門分類

8

研究課題名

日本人の価値意識に関する調査

フリガナ

代表者氏名

クライナー ヨーゼフ

Kreiner Josef

ローマ字

所属機関

ドイツ日本研究所

所属部局

職  名

所長

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

ドイツ日本研究所が平成3年5月に行なった、日本人の価値意識に関する世論調査に基づき、家族・労働・企業・余暇にまつわる価値大系の中でも特に「平等性」や「個性」という点を中心に日本の価値観を分析する。


平成3年度から継続して行なわれた共同研究プロジェクト「現代日本における価値意識に関する調査」は平成4年度に最終報告書をまとめたが、この段階で多変量分析(因子分析及びクラスター分析)の結果に基づいて、いくつかのタイプに分類することができた。その上で、ドイツで実施された調査やドイツにおける現状との比較が望まれている。
昨年10月初めにはドイツ、スイス、オーストリアの専門家によって、このプロジェクトの結果と成果についての評価が下され、その結果最終報告書の内容構成が承認されたが、その時に同様の調査研究を当研究所の研究プロジェクトの中心的課題として、引き続き研究を続行することを勧められた。また、当研究所の評議委員会と運営委員会もこの専門家による結果と評価の報告を受けて同様の提案を行なった。
その内容は、このプロジェクトで取り上げた社会変化と価値観との関係についての研究を引き続き行なうことと、今後は国際比較にも重点を置くことである。
本年1月メーワルト研究員が統計数理研究所の統計数理セミナーで共同プロジェクトの成果について報告し、また日本とドイツの価値観とその変化について、メーワルト、オイルシュレーガー両研究員の編集で当研究所の年報(「JAPANSTUDIEN」第4巻)として発行した。これは近日中に統計数理研究所にお届けする予定である。
共同プロジェクトの最終報告書は現在ドイツの出版社で印刷されており、今秋出版する予定である。また、今後の計画としては、以上に述べたような日本の価値観と社会変化に関する研究を続け、統計数理研究所とも密接な連絡を取りながら、是非ともこの共同研究プロジェクトを継続したいと考えている。尚、来年はドイツにおける価値観との比較研究のためにドイツでワークショップを行なう予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Monographien Bd.4.Mohwald u.a.(hg.):Individualitat und Egalitat im gegenwartigen Japan.Untersuchungen
zu Wertemustern in Bezug auf Familie und Arbeitswelf.iudicium Verlag 1993

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

ドイツ日本研究所が企画し、社団法人新情報センターが実施した世論調査の17項目の質問のファクターとクラスターについての分析を行うために貴研究所のご経験に基づいてご指導いただきながら共同で研究を行ない、合わせて貴研究所の電子計算機を利用して分析する。(平成3年度より継続)


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

Oelschleger Hans, Dieter

ドイツ日本研究所

鈴木 達三

帝京平成大学

Demes Helmut

ドイツ日本研究所

Post-Kobayashi Bettina

ドイツ日本研究所

Morwald Ulrich

ドイツ日本研究所