平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−35

専門分類

4

研究課題名

経時的多次元情報の解析法の研究

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

様々な分野で,多次元データが経時的に蓄積されている。本研究の目的は,経時的に変化する多次元情報の分析手法の開発とその応用である。


平成7年度は以下の研究を行った。
1)学校基本調査の2次分析
 大学進学に伴う移動は一種の社会移動である。進学行動の面からみた社会移動のブロックの存在の検証を試みた。出身高校の所在都道府県と大学の所在都道府県の関係を学校基本調査から求め,クラスター分析により進学ブロックの存在を示した。また,この進学ブロックが時代とともにあまり変化していないことを,時系列の比較により示した。
2)家計調査の2次分析
 家計調査(総務庁)の2次分析を行った。49都市の食料品の世帯当り年間消費支出に注目し,都市による差があることを示した。また,1982年,1987年,1992年の3年度を比較することにより,都市差は,年度が変わってもあまり変化していないことを示した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

馬場康維,調査データの空間的解析−大学進学移動−,エストレーラ,1996年5月号


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本年度は,時間変化する系の主成分分析法の研究および経時的な(質的データ)の数量化法の研究を行う。馬場,山口は多次元の経時的データの解析に関心を持ち,共同で健康診断のデータの解析をしている。馬場は数量化法の研究と,調査データの計画,分析に実績があり,山口は多変量解析法の研究および統計ソフトウェアの開発の経験がある。したがって,両者の共同研究により,研究の進展が期待される。また,多次元の経時的データを扱うためには,統計数理研究所の大型計算機の利用が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

山口 和範

立教大学