昭和621987)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

62−共研−97

専門分類

6

研究課題名

統計数理模型による地震危険度の予測

フリガナ

代表者氏名

イトウ ヒデミ

伊藤 秀美

ローマ字

所属機関

気象研究所

所属部局

地震火山研究部

職  名

主任研究官

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地震活動に基づいて地震危険度の予測を行うための点過程模型を開発する。
地震群の特徴パラメタであるb値の時間変化を検出するための点過程模型を開発する。


これまで尾形が開発してきた模型を危険度予測に関連した問題に適用し,解答を得ること,その際の問題点を検討し,実用的観点からの改善を試みること,さらに進んで模型の拡張を行うこと等を基本方針として研究に着手した。
地震学的応用としては茨城県南西部,茨城県沖,房総沖,伊豆の4地域の地震活動をとりあげ相互の関連を調べた。その結果,茨城県沖の地震活動は茨城県南西部,伊豆の両地域に影響を及ぼしていることがわかった。これは危険度の予測を考える上で重要な意味をもつと考えられる。又実用的観点からは宇津のいう予知率適中率のようなもので模型の良し悪しを判定する必要があるが,我々の検討したところでは良好という結果がえられた。
連続成分マグニチュードなどをとれ入れた模型の構築が現在進行中である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

高山他 2つの地域の地震の関連について
地震学会’88春
干場他 点過程模型の予知率適中率
地震学会’88春


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

気象研究所では地震予知研究の一環として,地震の統計数理模型の研究を行っており,その中で地震危険度の予測が重要な課題となっている。統計数理研究所の尾形は早くから類似した問題を点過程模型に基づいて追求している。上記の課題にその手法を応用することができれば,地震危険度予測に大きな前進が期待される。したがって,共同して基礎的手法の発展を図ると共に,実際の地震データを用いて実用上のノウハウを蓄積することは有意義と考える。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

尾形 良彦

統計数理研究所

高山 寛美

気象研究所

横田 崇

気象研究所