平成162004)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

16−共研−1020

専門分類

9

研究課題名

東京湾の水質の長期的な変動に関する研究

フリガナ

代表者氏名

カシワギ ノブヒサ

柏木 宣久

ローマ字

Kashiwagi Nobuhisa

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

東京湾沿岸の各自治体は、水質汚濁防止法に基づく公共用水域水質測定計画に従い、東京湾の水質
を、毎月一回、数十の定点に於いて測定している。本研究では、東京湾内湾全域に於ける水質の長
期的変動について検討するため、個々の自治体毎に公表されている測定結果を収集し、データベー
スとして整備している。本年度は、1971年度以降の水質測定データを再整備し、スクリーニング
の結果選んだ1976年度から2002年度までのデータに季節変動調整法を適用し長期変動成分を抽
出した。その結果、透明度、COD、栄養塩については一部地域を除き概ね改善傾向にあるのを確
認できた。しかし、底層における溶存酸素については広範囲で悪化傾向が続いており、青潮発生の
危険性が増大しているのが分かった。原因として流入負荷量以外の要因が浮上し、東京湾浄化に新
たな問題が生じた可能性が出てきた。詳細は日本水環境学会にて発表した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

二宮勝幸,倉林輝世,柏木宣久(2005)。横浜市水域におけるPCBの発生源寄与率の推定,横浜市環境科学
研究所報,29,70-77。
柏木宣久(2004)。Chemical mass balance when an unknown source exists,東京大学大学院経済学研究科
応用統計ワークショップ。
小倉久子,柏木宣久,安藤晴夫,川井利雄,二宮勝幸(2005)。東京湾水質の長期変動;一都二県公共用水域
水質測定結果の解析,日本水環境学会。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

平成16年9月10日,東京湾の水質の長期的な変動,統計数理研究所,5名
平成16年11月19日,東京湾の水質の長期的な変動,統計数理研究所,5名
平成17年2月18日,東京湾の水質の長期的な変動,統計数理研究所,5名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

安藤 晴夫

東京都環境科学研究所

小倉 久子

千葉県環境研究センター

川井 利雄

東京都環境科学研究所

二宮 勝幸

横浜市環境科学研究所