平成162004)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

16−共研−2050

専門分類

8

研究課題名

スポーツ・レクリエーション参加のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

Nakamura Takashi

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

スポーツ・レクリエーション需要の推定・予測に関する研究の多くが有限な人材・施設・
財源・情報などを効率的に配分することを目的としておこなわれてきた。これらの研究では,
共通して以下のような問題点が指摘できる。
○横断的な研究が多く,参加の経年変化に関する研究が少ないこと。
○追跡開始時点の参加率の年齢特性が変らないと仮定する研究が多いこと。
○参加推定・予測研究で,人口動態が考慮されてこなかったこと。
○スポーツ需要に関するこれまでの回帰・計量経済モデルの推定値は観測値をよく近似でき
ていないこと。
 上記の問題点は縦断的な視点とコウホート分析の視点が欠如していたことに起因し,従
来,これらの問題点を克服する目的でスポーツ参加の時間的変化の要因を解明する実証研究
はされてこなかった。
 これらの問題点を克服する目的で,平成12年度は、標準コウホート表データに対してス
ポーツ参加の年齢・時代・コウホート効果の分離をおこない,平成13年度は,人口変動を考
慮できるスポーツ参加率に関する変化の構造の解明およびコウホート分析で得られた年齢・
時代・コウホート効果の推定値に基づいたスポーツ参加人口の推定と予測法の開発をおこな
った。平成14年度は,新規データのデータベースへの追加,一般コウホート表データに対す
るモデルによる分析を続ける一方、前年度までの研究内容を学会誌に投稿してそれが掲載さ
れた。また論文で公表しきれなかった内容については,「共同研究リポート160」にて公表し
た。平成15年度は新規データのデータベースへの追加,一般コウホート表データに対するモ
デルによる分析を続けてきた。
 平成16年度はスポーツ参加の変動パターンに関する論文を執筆し,現在投稿中である。
また,スポーツ参加の希望率と実施率に関するデータベースも追加して整理した。現在,ス
ポーツ人口と時勢・世代差の関連性に関する研究論文を執筆中である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(2005)。加齢・時勢・世代の要因からみたスポーツ参加の変
動パターン,スポーツ産業学研究,(投稿中)。
○中村 隆,菊池 秀夫,山本 達三(2003)。スポーツ・レクリエーション参加のコウホート
分析,統計数理研究所共同研究リポート160。
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(2002)。スポーツ参加人口の推定と予測?年齢・時代・コウ
ホート効果・人口変動を考慮して?,スポーツ産業学研究,12(2),33-46。
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆,坂口 俊哉(2002)。スポーツ参加の変化に基づくスポーツ
種目の特徴付け,日本体育学会第53回大会号,395。(日本体育学会,さいたま市:埼玉大学,20
02/10/14)
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(2001)。コウホート分析によるスポーツ参加人口の将来推
計,スポーツ産業学研究第10回学会大会号,33-36。(日本スポーツ産業学会,名古屋市:中京大
学名古屋学舎,2001/07/31)
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(2001)。スポーツ参加率の年齢・時代・コウホート効果の分
離,日本体育・スポーツ経営学会第24回大会号,48-49。(日本体育・スポーツ経営学会,東京
都新宿区:早稲田大学国際会議場,2001/03/27)
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(1999)。レクリエーション参加のCohort分析,日本体育学会
第50回記念大会/体育・スポーツ関連学会連合大会プログラム,164。(日本体育学会,東京都
目黒区:東京大学教養部,1999/10/07)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

菊池 秀夫

中京大学

山本 達三

中京大学