平成152003)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

15−共研−1024

専門分類

6

研究課題名

ボアホール型歪み計に記録された地殻変動記録の効果的な抽出法の開発

フリガナ

代表者氏名

タカナミ テツオ

高波 鐵夫

ローマ字

Takanami Tetsuo

所属機関

北海道大学

所属部局

大学院理学研究科地震火山研究観測センター

職  名

助教授

所在地

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研究目的と成果(経過)の概要

北海道大学地震火山研究観測センターでは、地震予知の観点から北海道の各地で地殻の変動を観測する
ために歪み計を設置している。とくにボアホール型歪み計は、地震直前における地殻の異常な歪変化を
捉えることを目的に設置されている。しかし、現実のデータには、潮汐、気圧、気温など自然の環境変
化に伴う地盤の変動が地球のジオダイナミックスに関係した地殻の変動(歪変化)と重なって生の記録
からこの種の地殻変動の信号を見分けることが難しい。
本研究では、すでに統計数理研究所で開発されてきた信号分離のための手法をこの種の記録に適応し、
分離の状態を調査し、さらに精度のよい抽出方法の開発を目指すことを研究目的とした。
2003年十勝沖地震時には、弟子屈地方に設置した歪み計にその地震と同時に歪地震記録を観測した。し
かし、未だデータ整理の途中にあり、地震前の異常の有無については依然不明のままである。今後台風
など明らかな異常現象に対する補正なども行い、まず統計数理研究所が開発してきた既存の統計的な信
号分離の方法の適用を試みる予定である。現在そのためのデータの再検討を行っている最中である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

第150回地震予知連絡会資料、弟子屈地域での体積ひずみ観測、6、2003.2・17。
2003年十勝沖地震研究成果報告会要旨集、2003年十勝沖前・時・後の地殻変動連続観測、2004・3・5。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

北川 源四郎

統計数理研究所