平成24(2012)年度 一般研究1実施報告書
| 課題番号 | 24−共研−1007 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | a | ||
| 主要研究分野分類 | 4 | |||||
| 研究課題名 | 固体地球と大気の相互作用メカニズム解明を目的とした数値シミュレーションと観測データの統合研究 | |||||
| フリガナ 代表者氏名 | ナガオ ヒロミチ 長尾 大道 | ローマ字 | Nagao Hiromichi | |||
| 所属機関 | 統計数理研究所 | |||||
| 所属部局 | データ同化研究開発センター | |||||
| 職 名 | 特任准教授 | |||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
|  地球は大きく分けて固体地球・海洋・大気から構成されており、固体地球は内核・外核・マントル・地殻に、海洋は超深海層・深海層・漸深層・中深層・表層に、大気は対流圏・成層圏・中間圏・熱圏に分けられ、それぞれの中でもさらに細分化されるという、極めて多様な階層構造が形成されている。以前は、理論的に予想されながらも観測的証拠に乏しかった各階層間の物理的相互作用のメカニズムが、近年の地球物理観測技術の発達および大規模観測網の整備により捉えられるようになってきた。固体地球と大気の相互作用に焦点を絞ると、地震静穏時にも固体地球が常時自由振動していることや、大地震の発生によって大気中に音波が励起され、ついには高度数十〜数百キロメートルの電離層にまで達するという現象が知られている。特に、2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際には、津波起源の音波によって励起されたと考えられる大気変動ならびに電離層変動が捉えられたことが報告されている。大気中の音波速度は、津波の伝搬速度よりもずっと速いため、これらの観測を強化することにより、津波の規模等の情報を到達前に予測する「津波早期警戒システム」の構築に貢献することが期待されている。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| ○論文発表 | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
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| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 小林 直樹 | 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 | 
| 深尾 良夫 | 海洋研究開発機構 |