平成61994)年度 共同研究B実施報告書

 

課題番号

6−共研−2

専門分類

3

研究課題名

季節調整への力学系アプローチ

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

季節性を持った時系列を白色雑音で駆動される力学系の出力としてとらえることによって、季節調整法をより多角的情況の中で操作可能にし、現実のデータに基づいた経済現象の解明をめざす。


昨年度までの研究で力学系の利用によって季節調整モデルの空間が大きく拡がることが明らかになった。これを受けて主に今年度はX-11型力学系モデルをニュージーランド政府統計局の協力を得て、同国の種々の季節データを使って、そのパーフォーマンスのチェックを行った。
平成6年度10月には共同研究者のThomson博士の10日間の来日により、当面のモデルの改良、現在利用している変数変換のモデル内における取扱に関する細かい議論を行った。平成7年2月には研究代表者尾崎の4週間のニュージーランド訪問により、ヴィクトリア大学のThomson博士と直接議論しながら、いくつかの競合するモデルの実装化とそれらのパーフォーマンスチェックを行った。
平成7年3月にはワシントンDCで開かれた米国センサス局主催の季節調整法に関する国際会議に出席して当研究成果を発表した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

"Seasonal Adjustment through Dynamical Systems".日本統計学会、3月24日、'94
"Seasonal Adjustment through Dynamical Systems".Bureau of the Census,1995 Seasonal
Adjustment Workshop,March 23.1995.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

共同研究者のThomson博士とは以前からe-mailによる共同研究を実施中であるが1994年度に米国センサス局訪問の途中日本に立ち寄る予定でその機会に更に突っ込んだ研究討論をする予定。その為に2週間程度の滞在費が必要。また、解析の為にOECDが供給するMain Economic Indicafaの磁気テープに入ったデータを購入することを計画している。(約55万円)


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

Thomson Peter, James

Victoria University of Wellington