昭和611986)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

61−共研−49

専門分類

7

研究課題名

成長記録のデータバンクの構築

フリガナ

代表者氏名

ショウホウジ タカオ

正法地 孝雄

ローマ字

所属機関

広島大学

所属部局

総合科学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

(1)肥満児等ヒトの成長異常の早期検出のためのデータバンクの構築と解析方法の開発。
(2)マイクロコンピュータのグラフィック端末機化とその有効利用。


研究実施計画に対応させながら報告致します。
(1)今年度約400名の女子の成長記録(約18年間)のデータを遡及的に求めると同時に,約800名の標本の追跡調査を継続的に行った。各個体の身長の成長に対して数学的模型に基づく各個体の特徴づけを行っている。思春期の発現時等の成長の特性点等を数学的に特徴づけ(ある種の非線型逆回帰問題),それに基づく議論を行った。例えば,思春期の開始年令別に分けて見ると,成人身長には差は認められなかったが,男女とも一定の傾向が認められた。
成長曲線に非線型変換(必要な場合にはnon functionalな変換)を施して成長曲線を線型化することが出来た。また,黄色比の平均体重の特徴づけを行うと同時に年令軸に変換を施して雌雄の比較を行った。雌の平均初潮年令までは雌雄とも同じ型の(相似な)成長をしているが,初潮次後は急速に雌雄の成長に著しい異いが表われた。
(2)FORTRAN IVで簡単に利用できるグラフィック・ユーティリティーおよび通信機能を持ちパソコン端末側でグラフィック編集を可能とするシステムプログラムAKIの構築を行った。このAKIは不完全な点もあるが一般ユーザーに公開しています。AKIはもう少し良いシステムに改良する必要があります。なお,このシステムAKIはプロッター等の周辺機器にも出力できるし,SASグラフの編集を漢字入出力まで含めて手軽に行える上に,その編集されたSASグラフ(含日本語)をCRT画面およびプロッターに追加・削除することが出来ます。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

正法地孝雄・佐々木紘(1986)。“日本人の身長の成長についてのある見方”,応用統計学Vol.15,pp.81−98.T.SHOHOJI & H.Sasaki(1986)“Individual Growth of Stature in Hiroshima Growth Study Sample.”Hiroshima studist,Res.Group,TR#181.H.Sasaki & T.SHOHOJI(1987).“A characterization of weight growth in savannah baboon.”Bull.Bromefrie Soc.Japan.Vol.8,pp.53−60.M.Kuwabara & T.SHOHOJI(印刷中)“Contact between school health and commuenity Medicine:Prediction and early detection of J
佐々木紘・正法地他1名:“FORTRANで図形処理をしてみませんか−EKAKUユーティリティーの使い方”東大大型計算機センターニュース,第18巻pp.39−48,pp.66−74(1986),第19巻pp.78−88(1987)。


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

(1)肥満児等ヒトの成長異常の早期検出のためのデータバンクの構築と解析方法の開発。
(2)マイクロコンピュータのグラフィック端末機化とその有効利用。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

奥野 忠一

東京理科大学

桑田 正秀

広島大学

駒澤 勉

統計数理研究所

佐々木 紘

広島大学