平成232011)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

23−共研−4501

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

6

研究課題名

言語調査データの解明のための社会調査資源の利活用

重点テーマ

社会調査関連資源の利活用

フリガナ

代表者氏名

アベ タカヒト

阿部 貴人

ローマ字

ABE Takahito

所属機関

国立国語研究所

所属部局

研究情報資料センター

職  名

プロジェクト特別研究員

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

敬語の使用と敬語についての意識の在り方は,日本語の実態や歴史を把握したり国語施策・国語教育施策を立案したりする上で重要な論点である。また,人口移 動の活発化,地域社会の変容,家族構成の変化,高度情報化など激しく変化する現代社会においては,敬語・敬語意識について静態的な情報としてではなく,社会変化の中での動態として把握することが不可欠である。こうした課題意識に基づいて,国立国語研究所は,日本人の国民性調査と同じ1953(昭和28)年 から,1972(昭和47)年,2008(平成20)年の三回,愛知県岡崎市において大規模な定点・経年の臨地調査(以下,岡崎調査と称す)を実施し,敬語使用の多様化,敬語選択要因や敬語意識の変化に資する調査データを収集・蓄積してきた。このような定点・経年の大規模言語調査は世界的に稀な事例である。この実時間の経過を踏まえて,敬語と敬語意識の変化・不変化を把握することが学界等において強く期待されている。本研究は,以上のような研究課題の下に,日本人の国民性調査の結果を利用し,岡崎市の特徴をより明らかにすることが本研究での目的であった。
岡崎調査の定点・経年調査による結果は,国立国語研究所が2009年度までに整備・データベース化されている。また,方言敬語や日常談話の録音資料,調査地の敬語や言語生活に関連する各種言語資料も併せて収集・蓄積している。本研究は,岡崎市の特徴をより明らかにするために,日本人の国民性調査の結果を高度学術利用し,戦後60年の敬語使用・敬語意識の実態を解明するための基礎的な研究を行ために,両データの単純集計を比較することで岡崎市の特徴を明らかにした。それらの結果・成果は,今後実施される学会発表等で公表する予定である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

岡崎敬語調査のプロジェクトホームページ
 http://www2.ninjal.ac.jp/keinen/okazaki/

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関