平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2049

専門分類

8

研究課題名

統計手法による文章の計量分析

フリガナ

代表者氏名

ムラカミ マサカツ

村上 征勝

ローマ字

Murakami, Masakatsu

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

(研究目的)
 統計手法の応用領域として、文章の計量分析は非常に魅力的な領域である。文章の計量分析によって、
文学、哲学、宗教学、歴史学等の研究領域で、従来の文献学の研究方法では得られなかった新しい知
見が得られるならば、人文科学の分野の研究者に統計学の威力を認識させることになり、統計学はこ
の分野でも重要な研究手法として評価されることになる。
 そこで本研究では、源氏物語,井原西鶴作品,梵文法華経等の文章の計量的分析を行い、それぞれの
文献に関する問題点の解明を試みる。
(研究成果)
・源氏物語:種々の品詞の使用頻度の情報を中心に分析すると同時に、「うつほ物語」のデータベース
作成を行った。
・井原西鶴作品:西鶴の10作品のデータベース化及び予備分析を行った。
・梵文法華経:法華経,般若経,十地経の三経典の不変化辞に注目し数量分析を試みた
・川端康成:読点の付け方に注目し、雪国を初めとする代表作に関し数量分析を試みた

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

(論文等)
1.村上征勝(2000)「文章の計量分析?その歴史と現状?」,計測と制御
2.村上征勝(2000)「古典文献の計量分析」,ESTRELA,No.72
3.村上征勝(2000)「源氏物語 科学で読み解く」,日本経済新聞 文化欄
(学会発表等)
4.「コンピュータで探る名作の謎?源氏物語を中心に」,2000年6月,生命ソフトラボラトリー研究会
5.「若紫やさぶらう?文章の統計分析で『源氏物語』の著者を探る?」,2000年9月,国際日本文化センター
共同研究会
6.「源氏物語を科学する」,2000年9月,東京電力館科学ゼミナール
7.「サンスクリット法華経の計量分析の展望」,2000年9月,日本印度学仏教学会第51回学術大会
8.「源氏物語における地の文と会話文の比較分析」,2000年10月,日本行動計量学会
9.「文章の計量分析?『源氏物語』を中心に?」,2000年11月,研究集会「統計数理,データマイニングと発見
科学」

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

足立 浩平

甲子園大学

新家 健精

福島学院短期大学

伊藤 瑞叡

立正大学

今西 祐一郎

九州大学

金 明哲

札幌学院大学

古瀬 順一

宮崎大学

中谷 英明

神戸学院大学