平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−37

専門分類

4

研究課題名

経時的多次元情報の解析法の研究

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

疫学におけるコホートの追跡調査、毎年行われる世論調査、各種機関による統計調査等、様々な分野で経時的な多次元データが蓄積されている。しかし、経時的多次元情報の解析法はまだ十分には整えられていない。本研究の目的は、時間的に変化する多次元情報の分析手法の開発およびその応用である。


コンピュータの発達とともに、継続的な社会調査、疫学的コホート調査等、長期間の継続データが得られている。この種のデータの解析に現在用いられてる方法は、限定した項目の時系列解析が主体であり、多次元の構造の変化を考慮したものではない。
この研究の目的は、1)継続的に得られている多次元のデータから、探索的に構造を抽出する方法を開発すること。 2)多次元構造の時間変化を記述する方法を開発すること。である。
この目的を達成するために、今年度は、以下の基礎的な研究を行った。1)検診データの整備と解析 長野県における約10年間の継続検診データもとに、日常生活調査と検診項目のクロス分析を行うためのデータの整備を行い、試験的分析を行った。
2)複数がんの解析 複数がん発現の履歴を追跡し、発がんインターバルの解析を行った。
3)因子分析法における推定方式の効率の比較検討を行った。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

山口和範,因子分析における推定法の効率比較,第60回日本統計学会,1992年7月

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

馬場、山口の二人の研究者は多次元の経時データの分析手法の開発に共通の関心を有している。馬場は数量化法、順位法等の研究に実績があり、山口は多変量解析法の研究および統計ソフトウェアの開発の経験がある。
研究の目的を果たすためには、両者の経験を持ちよる必要がある。また、多次元の経時データを扱うために、統計数理研究所の大型計算機の利用が不可欠である。今年度は、実際のデータの分析を行いつつ、経時データの多変量解析法に関する研究をする。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

山口 和範

立教大学