平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−87

専門分類

8

研究課題名

国民性に関する社会調査データの分析と報告

フリガナ

代表者氏名

ヨシノ リョウゾウ

吉野 諒三

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

統計数理研究所が過去40年に渡って収集して来た国内外での国民性社会調査データは、世界的にも、その重要性が認められつつある。これまでも、幾多の論文により、これらは報告されているが本プロジェクトでは、これをより多くの欧米の研究者にも知らせる努力をする。


本研究の目的は、統計数理研究所が過去40年に渡って収集してきた世界的にも、その重要性が認められつつある国内外の国民性社会調査データを、より多くの欧米の研究者にも知らせる努力をすることであった。
中心となるのは、統計数理研究所が過去に収集してきたデータの分析、再分析であったが、これを坂元と吉野が主として行った。この英文報告、論文の作成にTsujimotoが加わり、三者の協力によって仕事の遂行がされた。これらの三者の協力により、一部の成果は発表され、他にもまとめられつつある。
この仕事の中で、吉野は計量心理学的モデルを作成し、実査によって得られている、国民性の国際比較に関するデータに種々の応用を試みた。発表された論文、“Superculture as a frame of refernce for cross-national comparisons of national characters." (Behaviormetrika誌)等により、日本行動計量学会において平成四年度の優秀賞を受賞した。
実際には、モデルにおけるパラメター推定等の問題があると了解しているが、机上の議論ではなく、実査データ処理に強く結びついた研究として、モデルの発展を続けて行けるように努め続けているところである。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Yoshino, Ryozo.“Superculture as a Frame of Reference for Cross-National Comparisons of National Characters." Behaviormetrika,Vol.19, No.1, pp.23-41.1992年3月
Yoshino, Ryozo.“The Unbiased BIGHT Model and its Application to the Analysis of Free-Answer Responses in Social Survey." Behaviormetrika. Vol.19, No.2,pp.83-96 1992年7月
吉野諒三 「社会調査データの国際比較の枠組みの為の“ superculture."」 統計数理.Vol.40,No.1, pp.1-16 1992年
Yoshino, Ryozo in Hayashi, C. and Scheuch, E. K.(Eds.) “Proceedings of the 4th Bilateral Japan and Germany Symposium of Comparative Sutudies on National Characters." (ドイツ学術振興会 1993年12月出版予定)
吉野諒三 「社会調査データの国際比較の為の枠組みとしての“ superculture."」 日本心理学会第56回大会 1992年9月11日
吉野諒三 「社会調査データの国際比較の為の枠組みとしての“ superculture."」 日本行動計量学会第20回大会 1992年9月21日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

中心となるのは、統計数理研究所が過去に収集してきたデータの分析、再分析であり、これを坂元と吉野が主として行う。この英文報告、論文の作成にTsujimotoが加わり、三者の協力によって、目的達成する。データの所在、英文報告者の作成という研究計画において、これらの三者の協力が必要であり、また、適当であることは明白であろう。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

坂元 慶行

統計数理研究所

Tsujimoto Richard

Pitzer College