平成25(2013)年度 一般研究2実施報告書
| 課題番号 | 25−共研−2052 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | e | ||||||
| 主要研究分野分類 | 3 | |||||||||
| 研究課題名 | 古人骨のゲノム配列決定による日本列島人類史の推測 | |||||||||
| フリガナ 代表者氏名 | オオタ ヒロキ 太田 博樹 | ローマ字 | Oota Hiroki | |||||||
| 所属機関 | 北里大学 | |||||||||
| 所属部局 | 医学部 解剖学 | |||||||||
| 職 名 | 准教授 | |||||||||
| 配分経費 | 研究費 | 40千円 | 旅 費 | 3千円 | 研究参加者数 | 4 人 | ||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 日本列島に住んでいる現代日本人がどのように形成されてきたかという問題は、人類学者のみならず、医科学研究者、一般社会にとっても高い関心事である.過去50年間に論争されてきた現代日本人の形成に関するモデルは3つに大別される。ひとつは、縄文時代人骨から弥生時代人骨への形態変化は大陸からの稲作文化の移入による環境変化への適応であるとする「小進化モデル」である。もう1つはこれの正反対、つまり現代日本人は、大陸からのヒトの大量移住によって形成されたとする「置換モデル」である。そして、現在もっとも支持されているモデルは、大陸からの大量の移住ともともと日本列島に住んでいた縄文時代人との混血が進み、本州日本人の形成に大きく影響したとする「二重構造モデル」である。これまでの骨形態変異にもとづく研究やミトコンドリアのゲノム配列,タンパク多型などによる遺伝学的研究は,おおむね二重構造モデルを支持しているが、「二重構造モデル」はいまだ「最も尤もらしい仮説」である。そこで本研究では、現代日本人のゲノム網羅的データをもちいて、3つのモデルの検証を行った。これと並行して、縄文時代人骨からDNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いて全ゲノム配列決定を行った。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 太田博樹 / Hiroki Oota | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 公式な研究会等の開催は特になし | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 中込滋樹 | 統計数理研究所 | 
| 松前 ひろみ | 北里大学 | 
| 間野 修平 | 統計数理研究所 |