平成23(2011)年度 一般研究1実施報告書
| 課題番号 | 23−共研−1010 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | d | ||
| 主要研究分野分類 | 6 | |||||
| 研究課題名 | 子ども期のメンタルヘルスに関する発達行動遺伝学的研究 | |||||
| フリガナ 代表者氏名 | スガワラ マスミ 菅原 ますみ | ローマ字 | SUGAWARA MASUMI | |||
| 所属機関 | お茶の水女子大学 | |||||
| 所属部局 | 大学院人間文化創成科学研究科 | |||||
| 職 名 | 教授 | |||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 子どもたちの健やかな心の発達を保障していくためには、その発達過程において、いつ、どのような不適応的な精神症状や問題行動が、どのようなメカニズムで発現し、どういった介入(treatment)によってそれらを適切な方向に動かしてさらなる発達につなげていくことができるのかを科学的に解明していくことが必要である。子ども期を含め人の一生のなかで出現する多くの精神疾患や問題行動にはその発現要因として環境ストレスが深く関与しており、パーソナリティなどの個体側の持つ素因的脆弱性(vulnerability)との交互作用によってそれぞれの発現危険性が増減する。本研究では、乳児期から成人前期に至るまでの各発達移行期を網羅する複数のコーホートサンプルを長期追跡したデータの解析から、各移行期での環境要因と不適応発現の因果関係を推定し、リスクをより健やかな発達につなげるためにはどのような条件が必要なのかを子ども期全体を通じて明らかにすることを目指している。本研究で対象とする各コーホートサンプルについては0歳〜25歳までのサンプル登録が完了しており、かつ各コーホート集団について数年〜20年余の追跡データが蓄積している。サンプルの構成は一般単胎児に加え、一卵性および二卵性の双生児サンプルであり、リスク期に発現する様々な精神症状や問題行動に及ぼす遺伝的要因と環境要因を識別し、リスク回避や不適応の出現、に及ぼす環境要因の役割について発達行動遺伝学的な考察を得ることが可能である。    | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 研究会発表:慶應義塾大学三田教育学会 2011年3月8日(発表者 菅原ますみ) | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
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| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 尾崎 幸謙 | 統計数理研究所 |