平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−91

専門分類

7

研究課題名

健康の尺度化に関する多次元表現の研究

フリガナ

代表者氏名

コマザワ ツトム

駒澤 勉

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

名誉教授

職  名

名誉教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

昨今、健康科学において Quality of Life(QOL)が叫ばれている。総合的見地から QOLを取りんだ関連疾患の進展・防止の指導は急務を要する。そこで、我々はヒトの健康にかかわる QOLに根ざした健康の深度化表現を質的データ解析の展開と実データにより総合的健康の尺度化に関する研究を行うと共に、視覚的にわかりやすい健康指導の多次元的な可視化表現の研究を行うものである。


質的データ解析の展開として多次元空間上での一次元尺度化可能な質的データとの関係を調べ、探索的順序尺度化のデータ分析方法を確立した。
結果の表現は、目で見てすぐ理解出来る三次元グラフィックスでの可視化表現の研究を行った。実データはQOLを調べるのに関連の深いヒトの生活健康度に関する不定愁訴、ストレス蓄積度、食生活、健康づくりとしての運動等を東邦大学医学部・臨床生理機能学研究室のヒトの生体機能がどの程度の老化をきたしているか、若さ度を維持しているのかの評価のための臨床検査データおよび(財)日本労働文化協会の循環器系集団検診時のデータを用いた。
これらによりQOLと健康の尺度化表現に関する実践的研究を行った。健康を害してからの病院における診断・治療の守備型の個人医学でない、これからの健康問題を考えるとき、病気にさせない各種集団健康検診のためのライフ・スタイル指導を中心にした攻撃型の集団医学が、積極的に健康の予知・予防を進めるうえで、また保健経済面から見ても重要である。
その為に、今後の健康管理に関する深度化のあり方について有効な多次元的統計データ解析法の活用法と健康情報の表現法について東邦大学医学部・大森病院中央検査部と東京女子医科大学・成人医学センターで実践的に実用性を示唆した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

鈴木賢二、森誠、桝谷直司、安部信行、竹内光吉、荒井親雄、大山俊郎、長谷川元治、高山吉隆、小菅孝明、荒井一歩、森下健、駒澤勉,動脈硬化に関する疫学的研究(I)−大動脈脈波速度と高血圧、眼底動脈病変動脈硬化性変化、虚血性心電図変化との関連−,動脈硬化,Vol.23,No.11,1996.5
駒澤勉、高木廣文、佐藤俊哉、ヘルスサイエンスのための統計科学、医歯薬出版?、1996.1.30

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

質的データ解析の展開として多次元空間上での一次元尺度化可能な質的データとの関係を調べ、探索的順序尺度化のデータ解析法を確立する。結果の表現は、目で見てすぐ理解出来る三次元グラフィックスでの可視化表現の研究を行う。実データは QOLを調べるのに関連の深いヒトの生活健康度に関する不定愁訴、ストレス蓄積度、食生活、健康づくりとしての運動等を日本労働文化協会・動脈硬化疫学研究所の循環器系集団検診時の大量データを用いる。また、ヒトの生体機能がどの程度の老化をきたしているか、若さ度を維持しているかの評価のための臨床検査データも同時に用いる。これらにより QOLと健康の尺度化表現に関する応用研究を行う。本研究を実施するに当たっては、医学専門研究機関との共同研究が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

鈴木 賢二

(財)日本労働文化協会

高田 浩江

(財)日本労働文化協会

高山 吉隆

東邦大学

長谷川 元治

東邦大学

森 誠

(財)日本労働文化協会