平成222010)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

22−共研−1021

分野分類

統計数理研究所内分野分類

g

主要研究分野分類

1

研究課題名

M-decomposability and Elliptical Unimodal Densities

フリガナ

代表者氏名

ナカノ ジュンジ

中野 純司

ローマ字

Junji Nakano

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 M-decomposabilityは、確率密度関数の形状に関して、対称単峰分布の混合を用いる考え方である。これは1変量分布の場合は、その分布の標準偏差と、それを2つ以上の分布の混合分布で表現したときのそれぞれの分布の標準偏差の和を比較し、前者が後者より上回るような混合分布が存在すれば、元の分布は M-decomposable であり、存在しなければ元の分布はM-undecomposableとするものである。これまで(1)二次モーメントが有限な対称単峰分布はすべてM-undecomposableである、(2)M-decomposableな分布は2つ以上の混合単峰分布で表現した方がいくつかの意味で精密である、ことがわかっている。さらに多次元分布における拡張も考察されている。
 本年に考察したことは、「標準偏差」の拡張としての、p-normである。これにより、正規分布ではない分布の混合分布が自然に導かれる。また、M-decomposableな周辺分布を持つ高次元確率分布の性質も考察した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Nicholas Chia and Junji Nakano (2010), M-decomposability, elliptical unimodal densities, and applications to clustering and kernel density estimation,
http://arxiv.org/PS_cache/arxiv/pdf/0802/0802.1669v2.pdf

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

謝 剛強

野村證券株式会社