平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−102

専門分類

8

研究課題名

日本人の意識調査のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

継続的な社会調査データによって社会の変化を捉えようとするとき,コウホート(世代)の視点が不可欠である。本研究では,NHKによる「日本人の意識調査」データ(1973〜93年,5回)と統計数理研究所による「日本人の国民性調査」データ(1953〜93年,9回)に対してコウホート分析を適用した結果を比較,総合することによって,日本人の意識の動向を捉えることを目的とする。


本研究の目的は、NHKによる「日本人の意識調査 (1973〜93年、5回)」データと、統計数理研究所による「日本人の国民性調査 (1953〜93年、9回)」データに対してコウホート分析の方法を適用した結果を、比較・総合することにより、日本人の意識の動向を捉えることである。
本年度は、共同研究者と合計2回の会合(95年9月、96年2月)をもち、共同研究をすすめた。
具体的には、以下のことを行なった。
1. これまでに整備された上記2つの継続調査データに基づく男女別コウホート表(調査時点×年齢層別)データに、最新のコウホート分析プログラムを適用して再分析を行なった。
2. 得られた分析結果について、どのような項目が年齢・世代・時代の各効果の影響が大きいのかを分類した。
3. 戦後の日本人の意識の変化について、時代背景を考慮しながら、検討した。
4. 交互作用効果モデルが選択されるとコウホート効果が見られなくなるという、交互作用効果モデルの問題点について検討し、改良の方向を探った。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

[研究内容]NHK「日本人の意識調査」と統計数理研究所「日本人の国民性調査」で得られる継続質問項目について男女別にコウホート分析を行った結果に基づき,どのような項目が年齢・時代・世代の各要因によって変化しているのかを分類し,戦後昭和初期から平成にかけての日本人の意識の動向についてまとめる。
[共同研究の必要性]日本人の意識の記録である2つの継続調査データをコウホートの視点によって分析していくためには,統計数理研究所で開発されたベイズ型コウホートモデルを適用する必要があり,これによって日本人の意識の動向についての新しい知見とコウホートモデルの新しい拡張が期待できる。



 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

秋山 登代子

順天堂大学

坂元 慶行

統計数理研究所

高橋 幸市

NHK放送文化研究所

橋本 昌児

NHK放送文化研究所