昭和621987)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

62−共研−90

専門分類

8

研究課題名

パレート・ジーニをめぐる統計的諸問題−集団構造の解析方法−

フリガナ

代表者氏名

タグチ トキオ

田口 時夫

ローマ字

所属機関

東京経済大学

所属部局

経済学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

経済学者として著名なパレートは,同名の所得分布を実証的立場で見出したが,彼の統計研究は中断された。ジーニは,ロレンツ曲線によってパレートの統計研究を継承し,一段と発展させた。今日彼の手法は経済や工学部門で実用的成果を挙げているが,多次元解析や時系列解析の分野で猶未成熟である。本研究はパレート・ジーニの方法を継承し,更に此等の分野の開拓を図り,方法を発展させるのを目的とする。


研究協力者である豊田敬を客員教授として統計数理研究所に迎え共同研究を行った。その一つの成果として豊田は次頁の研究報告を行った。
研究代表者は次頁に示す諸報告の他に,スイスのUniversity of Nench〓telで開かれた「First International Conference of Statistical Data Analysis,based onThe L,North and Related Methods」に出席(「On the Structure of Multivariate Concentration−Some relationships among the concentration surface and two variate mean difference and mean deviations」と題して報告した。その結果はComputational Statistics & Data Analysis 6(1987)North Hollandに掲載された。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.統計数理研究所講究会(63年1月27日)
研究協力者豊田敬が「フラクタイル・グラフによる直線のあてはめについて」と題して報告した
1.同講究会(63年3月9日)研究代表者田口時夫が「経済指標と集中解析のシステム」と題して報告した
1.統計数理研究所62年度研究報告会に於て,研究代表者は集団構造の統計−特異分布の解析システム−と題して報告した
1.研究代表者は又理論計量経済学会(1987年10月10日)に於て多変集中解析法の方法論的性格−と題して報告した
1.研究代表者は日本数学会(1988年4月3日立教大学)に於て,「特異分布の解析システムについて」と題して報告した


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

以上の目的を達成する為に,一つはパレート・ジーニの方法が適用されている実際的場面でその成果と欠陥を見定めてその原因を追求し,その改善を図る実証的方向を辿る必要がある。代表者は主として,経済部門に着目して問題点を見出し,又協力者は,工学的部門に主たる観点を置いて以上の研究を行う。
研究目的の他の追出は,主として代表者が行つてきた多変量及び時系列解析へのローレンツ曲線の拡張を,更に理論的に発展させる方向に於て行われる。そこで得られた理論的帰結は,代表者が関係して獲得した既存の統計資料によって実際に検討される。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

豊田 敬

法政大学

牧野 都治

東京理科大学