平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−100

専門分類

9

研究課題名

生態学的データの要約化の統計的方法論

フリガナ

代表者氏名

オノヤマ ケイイチ

小野山 敬一

ローマ字

所属機関

帯広畜産大学

所属部局

畜産学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

野外調査によって得られた、あるいは民間機関等に集積されている既存の様々な生態学的データは、十分かつ適切な統計解析が行われているとは限らない。本研究では、こうした散在する実際の集積データに対して統計解析を適用する際の問題点を洗い出し、同時に様々な統計データ解析手法を整理して、生態学的データ解析における諸問題の解決方法を、データ科学的な見地から体系化することを目的とする。


空間的スケールの異なる3つのアリ類群集に関する取得データを整理・統合化し,統計的データ解析とその結果の解釈を試みた.その結果,出現種の分布傾向のパターンが検出されるとともに,生態的データの獲得時のサンプリング・デザイン,データの要約,そして解析結果の解釈と背景理論との関連などの問題点がある程度明らかになった.現在もデータ解析と理論構築を続行中で,予定される成果は生物地理学と生態地理学の分野に一石を投じることになるだろう.


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

今までに取得してきた各種の生態学的データについて、これまでに提案された様々な統計解析手法を再検討するとともに、改めてデータ科学および生態学的な見地から再構築を図るための方法論を検討する。たとえば、エゾナキウサギの音声データ、日本産アリ類の地理的分析データ等、すでにある程度データベース化されてるいる生態学的データを例としてとりあげて、統計的メタアナリシス的なアプローチから統計手法の適用結果とその意義を再吟味し、相互に関係づける作業等を行なう。研究者が討議する場の提供、統計数理の専門家との協同、コンピュータや図書など情報資源の利用が本研究に重要であり、統計数理研究所との共同研究は必須である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大隅 昇

統計数理研究所

緒方 一夫

九州大学