平成172005)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

17−共研−2001

専門分類

1

研究課題名

システム構造に関連したモデルと統計解析への応用

フリガナ

代表者氏名

フタツヤ マサオ

二ツ矢 昌夫

ローマ字

Futatsuya Masao

所属機関

弘前大学

所属部局

理工学部 

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

信頼性の分野でよく研究されている直列,並列,k-out-of-nシステムなどを含むシステムは,コンポーネントの動作,故障状態により,システムが動作しているか故障しているかのどちらか一方になる.従って,システムが動作(故障)しているときのコンポーネントの各状態においては,システムが故障(動作)する確率はゼロになる.これらの確率ゼロの部分に正の部分の確率を少し移動することにより(この確率の移動を“誤差”を与えるということにする),考えているシステム構造に似た傾向をもつモデルを考えることができる.ここでは,システム構造,コンポーネントの状態に与える確率,そして,誤差の与える方法によって数多くできるシステム構造に似た傾向を持つモデルについて,その性質と応用について研究することを目的にしている.
本年度においては,主に,次の3点について研究を進めてきている.
(1) システムのminimal cut set,コンポーネントの故障(独立のとき)する確率と2通りの誤差(一定と比例)を与えたときに,このシステムの傾向を持つデータを作成できるようにした.いくつかのシステムについて作成したデータを,ロジスティック回帰や樹形モデル(分類木)で分析し,ロジスティック回帰や樹形モデル(分類木)との関係を考察している.
(2) ロジスティック回帰における変数選択や樹形モデルにおける枝の剪定に対応する問題として,コンポーネントがirrelevantの状態にあることを,データから判断する方法について検討を進めている.
(3) 実用上,データに直列,並列などの構造を当てはめることは,データの構造をわかりやすく説明するという利点がある.このために,システム構造,コンポーネントの確率法則,そして,誤差の構造を見つけるためのいくつかの計算プログラムを作成しながら,いくつかのデータを検討している.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

作成を検討中

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

平野 勝臣

統計数理研究所