昭和63(1988)年度 共同研究実施報告書
| 課題番号 | 63−共研−49 | 専門分類 | 5 | |||||
| 研究課題名 | ランダムな幾何学構造を持つ系の相転移とそのモンテカルロ法 | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | タネムラ マサハル 種村 正美 | ローマ字 | 
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| 所属機関 | 統計数理研究所 | |||||||
| 所属部局 | 調査実験解析研究系 | |||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||
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| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 2 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| ランダムな幾何学構造や継がりを持ち,且つ内部自由度(例えばスピン)を持つ系において,スピン配列の状態が構造のランダムネスとどう関わっているかは統計物理学の分野で重要な問題である。本研究ではスピン配列の秩序状態の形成即ち相転移,の生ずる可能性とその条件を構造のランダムネスとの関係に焦点を当てて調べるのが目的である。本研究ではモンテカルロ法による計算機シミュレーションを研究手段として用いるが,その際,効率のよい計算を行なうことが不可欠である。そのための手法の開発を行なうことも本研究の目的である。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
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| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 川村は兼ねてから種々のスピン系の問題を手掛けてきており,種村はランダムな構造から秩序状態を生成する問題とそのシミュレーションを手掛けて来た。本研究はこの両者の成り立ちから生じた。本研究ではモンテカルロ法による計算機シミュレーションが不可欠である。そのためには大量かつ良質の一様乱数が必要となる。統計数理研究所に設置されている乱数発生器から生成される乱数は通常使われている擬似乱数における周期性の問題等が存在せず,信頼性のあるシミュレーションが行なえると考えられ,一昨年申請した共同研究での経験から,それが実証された。したがって,今回も統計数理研究所の乱数発生装置が非常に重要な役割を占める。今回の研究では,幾何学的に乱れた空間構造を基底にしたスピン系に焦点を当てて研究を進める。 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 川村 光 | 大阪大学 |