平成242012)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

24−共研−2082

分野分類

統計数理研究所内分野分類

h

主要研究分野分類

3

研究課題名

南極観測隊の健康診断データベースの構築とその統計的解析(継続)

フリガナ

代表者氏名

コモリ オサム

小森 理

ローマ字

Komori Osamu

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計思考院

職  名

特任助教

配分経費

研究費

40千円

旅 費

1千円

研究参加者数

6 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

過去50年分の南極観測隊員の健診データの整備統合に向けて,着実に作業が進んでいる.また健診データ以外にも国立極地研究所に
蓄積されているデータの整備を進め,あらなた研究,データ利用の可能性が見えてきた.ただデータが持つ個人情報の取り扱いの観点
より,データの収集管理においてかなり慎重な手順が必要となってきている.
昨年度国立極地研究所内に健診データ取り扱いのための倫理委員会が発足し,実際のデータの取り扱いについての議論の場が正式に設
けられた.これによりこれまで手付かずであった過去50年分の観測隊員の健診データの活用の正式な道が開け,観測隊員の健康状態
を科学的な視点から分析することが可能となってきた.また実際に新たに発足した健康判定委員会の許可により1観測隊分のデータの
取りまとめの作業を実際に行った.今年度はその有用性の検討を行い,すべての観測隊のデータ整備と解析に着手できる予定である.
また今回の健診データの整備解析のプロジェクトを進める上で,国立極地研究所に蓄積されている他のデータの解析にも着手しはじめ
ることもできた.毎年国立極地研究所から観測隊員が南極に観測にでかけ,気象データ,植生データ,生態データ等,膨大な観測デー
タが毎年蓄積され管理されている.ただ時間的な制約,適切な解析法の知識の不足より,これらのデータが適切かつ有効に活用されて
いるとは言えない.今回はそのデータの一つであるゾンデデータ(気象データ)に関するデータ整備・解析を実際に開始した.南極観
測隊員の健診データとともに,これらのデータ解析も今後さらに進める予定である.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究途上のため,成果発表等は行っていない.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究会の開催等は行っていない.

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊村 智

国立極地研究所

大野 義一朗

1)東京勤労者医療会 東葛病院 2)国立極地研究所

奥田 将己

株式会社EBP 政策基礎研究所

渡邉 研太郎

国立極地研究所