平成15（2003）年度　一般研究１実施報告書

課題番号	15−共研−1002	専門分類	3
研究課題名	臨床における経時データの解析
フリガナ 代表者氏名	イシグロ　マキオ 石黒　真木夫	ローマ字	Ishiguro Makio
所属機関	統計数理研究所
所属部局	予測制御研究系
職　　名	教授
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研究目的と成果（経過）の概要

本年度の共同研究における成果の概要は以下のとおりである。
・臨床試験の薬物動態解析においては,血液中薬物濃度推移の推定がひとつの重要なポイントとなる。
この点について,血液中薬物濃度推移の信頼帯を推定する方法を検討し,その結果をStatistics in Medicine
に発表した。
・昭和63年度より継続している本共同研究における研究成果をまとめる形で,朝倉書店より「母集団薬物
データの解析」を出版した。
・臨床データの解析では,最尤法以外の推定方法を用いることも多く,その場合には赤池情報量規準(AIC)が
適用できない。ひとつの例として,制限付き最尤法(REML method)を用いる場合がある。本年度の共同研究
では,制限付き最尤法を用いた場合を取り上げて,Extended Information Criterion(EIC)を用いたモデル選
択についての検討を行った。その結果については,Research Memorandumに登録するとともに,現在海外誌へ
投稿中である。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

矢船明史,石黒真木夫。(2004).母集団薬物データの解析,朝倉書店,東京。
Yafune,A.and Ishiguro,M.(2003).A simulation-based confidence band for drug concentrations in
blood---An application to clinical phase I trail---,Statistics in Medicine,22,3045-3053.
Yafune,A.,Funatogawa,T.and Ishiguro,M.(2004).Extended Information Criterion(EIC)approach
for linear mixed effects models under restricted maximum likelihood(REML)estimation,Research
Memorandum No.904,The Institute of Statistical Mathematics.

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研究参加者一覧
氏名	所属機関
矢船　明史	三宝化学工業株式会社