平成91997)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

9−共研−43

専門分類

4

研究課題名

コンピュータネットワークに於けるデータ解析

フリガナ

代表者氏名

カネフジ コウジ

金藤 浩司

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

蓄積されたデータは、インターネット等のコンピュータネットワークを利用して簡単に利用できる状況である。共同研究者の浦野が有する交通量に於ける大量のデータをデータベース化し、それをコンピュータネットワークを経由して活用するための統計的解析手法を研究する。本研究では、データベースの構築、ネットワークを経由した場合でのデータの利用方法、及び実際のデータに適用するための統計的推測理論の構築を行う。


昨年度に引き続き、建設省土木研究所で収集している「全国道路交通情勢調査」のデータの解析を試みるとともに、共同研究者間のネットワークを利用した多量のデータの共用とその解析について検討した。また、このデータの解析のために統計理論の構築に関す研究も行った。
1)広島大学(広島)、建設省土木研究所(茨城)、統計数理研究所(東京)に所属する研究者が、多量のデータを共用し、解析結果等の相互利用に関する検討を行った。
2)多量のデータの整備に関する検討を行った。
3)統計理論に於ける共同研究の成果として、寿命分布の3母数化や極値分布や指数逆ガウス型分布の一般化に関する結果を報告書にまとめた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Iwase and Kanefuji(1998) Generalization for the extreme value and exponential inverse Gaussian distributions. Research Memorandum No.666.


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

ここ数年、研究代表者金藤と共同研究者岩瀬、浦野は、大量に得られる交通量データ解析を共同研究として行ってきた。昨年度の成果としては、データの一部について、グラフ化等の記述統計的な方法により検討を行った。本年度は、コンピュータネットワークを経由して、さらに大量に得られる交通量データ等を、解析するための統計的モデルの理論的な構築が望まれている。そこで、統計理論面での考察を金藤と岩瀬が担当する。本研究に於いては、統計数理研究所の所蔵する統計学の文献の利用が前提となる。また、データ解析及びコンピュータネットワークを使用したデータの利用等に於いては、統計数理研究所のコンピュータネットワーク及び大型計算機等の計算機の利用が必要である。本研究で、ネットワークを使用したデータの利用法及び、交通工学上の解析に於ける意味付けは、浦野が行う。最終的には、本研究で利用するデータは極めて質の高いものであると思われるために、できれば、データベースとして公開する方向にデータを整備したい。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

岩瀬 晃盛

広島大学

浦野 隆

建設省土木研究所