平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−18

専門分類

1

研究課題名

最小相対エントロピー法とその応用

フリガナ

代表者氏名

エグチ シントウ

江口 真透

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計基礎研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

最小相対エントロピー法は、観測カーブと可能な理論カーブの中から相対エントロピーの最小化で定義される。本研究はこの方法の統計的性能について考察することを目的とする。


最小相対エントロピー法は,観測カーブと可能な理論カーブの中から相対エントロピーの最小化で定義された.本研究においては,この最小相対エントロピー法が持つ統計的性能について考察するという目的が達成された.具体的には,以下のように実際のデータに即した研究が展開されたものである.
1.薬物動態解析への応用
このデータは被験者の血中薬物濃度の時間的変化率である.簡単な力学モデルから導出される解曲線の族から,最小相対エントロピー(MRE)によるデータフィッティングが検証された.
2.ヒト成長モデルの解析への適用
ヒトの身長及び体重の月別増加分をデータとする.このデータをMRE法で解析した.
3.森林減少と人口密度の相関分析への適用
土地利用区分における森林の占める割り合いをデータとした力学モデルをMRE法によって解析した.
また,以上に加えて一般化最小2乗法の非均一分散関数への方法に対抗するバージョンを提案した.


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Takashi Amisaki and Shinto Eguchi, A Comparison of Methods for Estimating Individual Pharmacokinetic Parameters, J. Pharmacokin. Biopharm., 27(1), Feb. 1999


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

(1)薬物動態解析に応用する (2)ヒト成長モデルの解析に適用する (3)森林減少と人口密度の相関分析に適用する (4)一般化最小2乗法の非均一分散関数への方法に対抗するバージョンを提案する


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

網崎 孝志

島根大学

金藤 浩司

統計数理研究所

田中 章司郎

島根大学

内藤 貫太

島根大学

西井 龍映

広島大学

原 優子

ウォリック大学