平成122000)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

12−共研−1029

専門分類

9

研究課題名

ダイオキシン類組成解析による挙動並びに発生源の検討

フリガナ

代表者氏名

ササキ ユウコ

佐々木 裕子

ローマ字

Sasaki Yuko

所属機関

東京都環境科学研究所

所属部局

分析研究部

職  名

主任研究員

所在地

TEL

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E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

ダイオキシン類とは、ダイオキシン、ジペンゾフラン、コプラナーPCBの200種以上の異性体から
なる化合物の総称である。その高い毒性から社会的関心も高く、近年分析データが飛躍的に増加して
いるが、環境中の挙動や発生源寄与率などについては、まだ十分に解明されていない。主要発生源で
あるごみ焼却、農薬不純物、塩素漂白、PCB製品などは、それぞれ特有な異性体・同族体プロフィー
ルを持っている。そこで、東京都における大気、水、土壌、底質等の各媒体のダイオキシン類の異性
体・同族体データを収集し、その組成プロフィールから発生源寄与率や挙動についての検討を開始し
た。
 平成12年度はコプラナーPCBについて解析を行い、発生源をごみ焼却とPCB製品に限定した場
合、大気においては約9割がPCB製品由来で残りがごみ焼却由来、東京湾の海水や海底質、魚類では
ほとんどすべてがPCB製品由来であることがわかった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

柏木宣久,佐藤博,芳住登紀子(2000)。
 関数関係モデルによる大気中CoPCBの発生源に関する推測,
 科研費シンポジウム「環境統計データ解析の研究」。
佐々木裕子、東野和雄、吉岡秀俊、蒔田茂穂
 東京の水環境におけるのPCDDsとPCDFsの汚染、
 東京都環境科学研究所年報2000
吉岡秀俊、東野和雄、佐々木裕子、蒔田茂穂
 環境大気中のPCDDsとPCDFsのガス・粒子分配、
 東京都環境科学研究所年報2000
「東京都ダイオキシン類対策取組方針」に基づく平成11年度事業実施結果及び平成12年度実施予
定事業、東京都

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

安藤 晴夫

東京都環境科学研究所

飯村 文成

東京都環境科学研究所

柏木 宣久

統計数理研究所

津久井 公昭

東京都環境科学研究所

東野 和雄

東京都環境科学研究所

吉岡 秀俊

東京都環境科学研究所