平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−64

専門分類

7

研究課題名

地域健診結果判定のための新しい方法論の開発

フリガナ

代表者氏名

イナバ ユタカ

稲葉 裕

ローマ字

所属機関

順天堂大学

所属部局

医学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地域健診の検査結果と成人病(肝硬変、悪性新生物、脳血管疾患、虚血性心疾患)の発生デ−タを用いて、要指導・要治療判定のための個人デ−タの変動を指標とした新しい方法論を開発するとともに、従来の絶対値を基準とした方法との効率の比較検討を行う。複数の検査法を組み合わせた基準の開発も行う。


昨年度に引き続き山梨県東山梨郡の2町村で、役場によって実施された平成7年までの健診データの一部を入力した。平成6年の国民健康保険加入者の罹患を国民保険診療報酬請求明細書(国保レセプト)と平成6年の一部を調査することによって入手し、現在整理中である。このデータをマスター名簿とし、平成7年の死亡データと住民票から転出者を入手して磁気入力した。マスター名簿の作成と死亡、転出者および国保レセプトデータとのレコードリンケージ作業、これらの累積データのクリーニング作業を継続している。
今年度は東山梨コホートにおける食品摂取頻度の (1)性・年齢・地域別集計解析 (2)相関関係に基づく解析 (3)死亡データとのリンケージデータ解析および東山梨におけるコホート生活習慣と健康状況について分析し、第54回日本公衆衛生学会で発表した。
また、平成元年〜平成3年までの健診データと生活習慣調査結果をリンケージさせ、血清検査値に影響を与える因子について、血清総コレステロール値、GOT値と食生活、飲酒喫煙習慣との関係を分析した。これについては平成8年5月、第66回日本衛生学会総会にて発表の予定である。
国民健康保険加入者の偏り、欠側値の処理、カットオフ値の検討についても引き続き行う。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

稲葉 裕他、地域における生活習慣と成人病発生の関連性、文部省科学研究費一般研究C
平成7年度報告書、平成8年5月(予定)
黒沢(高橋)美智子、東山梨コホートにおける食品摂取頻度の解析(1)性・年齢・地域別集
計、第54回日本公衆衛生学会総会、平成7年10月14日
高木廣文、東山梨コホートにおける食品摂取頻度の解析(2)相関関係に基づく解析、第54
回日本公衆衛生学会総会、平成7年10月14日
稲葉 裕、東山梨コホートにおける食品摂取頻度の解析(3)死亡データとのリンケージ、第
54回日本公衆衛生学会総会、平成7年10月14日
縣 俊彦、東山梨コホートにおける生活習慣と健康状況、第54回日本公衆衛生学会総会、
平成7年10月14日
黒沢美智子、生活習慣と血清検査値の関連(?)、第66回日本衛生学会総会、平成8年5
30日(予定)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

山梨県の2町村の昭和48年から平成6年までの健診デ−タ、昭和57年から平成6年までの死亡、転出者デ−タが入手可能である。また昭和58年から平成6年までの国民健康保険のレセプト調査と平成4年1月に実施された成人病罹患調査からある程度の罹患デ−タも利用できる。これらのデ−タを用いて、成人病予防という面から、どのような指標が地域健診に最も適しているかを比較検討する。対象人口が約5,000人となり、かなり大量のデ−タを扱うことになり、レコ−ドリンケ−ジ作業はある時点までは完成している。デ−タの収集と複雑な指標のため、専門家との協力が必要になる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

縣 俊彦

東京慈恵会医科大学

菊地 正悟

順天堂大学

黒沢 美智子

順天堂大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

高木 廣文

統計数理研究所