平成172005)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

17−共研−4

専門分類

8

研究課題名

論述文の文章構造の研究−論述文を支える文型の確定を目指して−

フリガナ

代表者氏名

ムラタ ミノリ

村田 年

ローマ字

Murata Minori

所属機関

慶應義塾大学

所属部局

国際センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果の概要

本研究の最終目標は、大学の専門日本語教育における論述文の効率的な指導のために、論理構造を明示する文型の類型化を行うことによって、論述文の文章構造の型を確定し、体系的な教授法の方法論へつなげることである。
これまでに、6ジャンルの文章資料を対象に統計分析を行い、論述文というジャンルに特徴的な文型項目をある程度確定することができた。その結果について、より多くの文章資料を対象として検証を行うため、今年度は、理工学講演論文を対象資料に加えた。分析方法は、従来と同様で指標として106文型項目(単文型、文末文型、節末文型のほか複合助詞・接続詞を含む機能文型群30)を用いて分析を行った。この結果をこれまでの分析結果と比較対照したところ、今回の結果も従来の研究成果を裏付けるものであることがわかった。これにより、論理的文章(広義の意味での論述文)に特徴的な文型群の確定の可能性が一層高まったと考えられる。