平成19(2007)年度 一般研究2実施報告書
| 課題番号 | 19−共研−2017 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | a | ||||||
| 主要研究分野分類 | 8 | |||||||||
| 研究課題名 | 生物進化におけるリダンダンシーの解析的研究 | |||||||||
| フリガナ 代表者氏名 | タイナカ ケイイチ 泰中 啓一 | ローマ字 | TAINAKA KEIICHI | |||||||
| 所属機関 | 静岡大学 | |||||||||
| 所属部局 | 創造科学技術大学院環境・エネルギーシステム専攻 | |||||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||||
| 配分経費 | 研究費 | 40千円 | 旅 費 | 90千円 | 研究参加者数 | 4 人 | ||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 生物は一見すると無駄とか冗長性(リダンダンシー)と思えるような形質を様々に進化させている。近年、DNAとか生体内のリダンダンシーには多くの研究がある。しかし我々は生態系全体の視点から個々の生物のリダンダンシーを研究し、その重要性を指摘してきた。本研究では、長年まだ未解明のリダンダンシーを対象として、主として格子ロトカボルテラ法というモンテカルロ法を使って研究する。一見すると(短期的には)最適とはいえない形質であっても、長期的なスパンでは、また生態系の中では最適となる見方である。リダンダンシーを環境変動下での「負けるが勝ち」の生き残り戦略として説明する。たとえ短期的にはゲームに負けても長期的には勝つような戦略である。たとえば性比のシミュレーションの結果、存続が可能な性比の値は、非常に狭い範囲に限られることが分かった。存続可能でない戦略は、たとえゲームに勝っても絶滅するので、EMS戦略によって性比が決定できる。従来からたくさんの性比理論が存在するが、動物の性比が1:1になる理由やオスの出生率が多くなることを示した。今後、持続可能性の理論をさまざまな性比の問題に適用する。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 著書 | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
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| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 柏木 亨平 | 静岡大学 | 
| 南 美穂子 | 統計数理研究所 | 
| 吉村 仁 | 静岡大学 |