平成192007)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

19−共研−2033

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

2

研究課題名

情報流通基盤に対する統計科学的アプローチに関する研究

フリガナ

代表者氏名

ミナミ ヒロユキ

南 弘征

ローマ字

MINAMI, Hiroyuki

所属機関

北海道大学

所属部局

情報基盤センター

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

210千円

研究参加者数

4 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 本研究の目的は,情報流通基盤とその上で流通している大量データに対し、統計科学的視点から妥当と判断される解析技法を具現化することと、実データへの適用結果を通じて得られる成果のフィードバックにあった。具体的な計画として,研究代表者が参画している他プロジェクトにより日々採取されているインターネットトラフィックデータを主たる解析対象として位置づけ,大量かつダイナミックなデータとして,関数データ解析などの高次元大量指向のデータ解析技法の適用ならびに実用に供するための表示方法などの検討を想定していた.
 研究経過において,当初計画していた日毎のネットワークトラフィックデータの入手がサーバ側のトラブルで不安定となったこともあり,復旧を前提として,解析技法の多様化に注力することとした.幸いにして,他機関との共同研究において入手することができた,想定していたデータと同様に大量でダイナミックである放送楽曲データを対象として関数データ解析の適用を考え,手法適用の妥当性と解釈の可能性について研究を行い,一定の成果を得た.また,新たなパラダイムとしてシンボリックデータ解析の導入を考え,特に知識工学的な解析技法の可能性について検討を行い,それぞれ経過を報告した.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

水田・南・小宮(訳)(2007). 確率モデルによるWebデータ解析,森北出版.

Hiroyuki MINAMI(2007). Toward a Complementary Application between Symbolic Data Analysis and Knowledge Engineering. Proceedings of the 9th Japan-China Symposium on Statistics, 187-190.

原田 剛、南 弘征、水田正弘 (2008). 潜在意味解析と線形判別分析を用いたテキスト分類について.
新領域融合プロジェクトによる研究会「大規模データ・リンケージ,データマイニングと統計手法」予稿集.

星加英康、片山琴絵、南 弘征、水田正弘 (2008)
関数データ解析法を用いた放送楽曲データの特徴抽出について
新領域融合プロジェクトによる研究会「大規模データ・リンケージ,データマイニングと統計手法」予稿集.

南 弘征(2008). Webにおける確率モデルについて.第91回行動計量シンポジウム講演.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

片山 琴絵

北海道大学

馬場 康維

統計数理研究所

星加 英康

北海道大学