平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−100

専門分類

9

研究課題名

住民健康疫学調査における調査・解析法の改善

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト エイジ

山本 英二

ローマ字

所属機関

岡山理科大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

住民健康疫学に関心の深い疫学、生物統計学、数理統計学、情報工学の研究者が個々に行ってきている住民健康疫学調査の事例研究を共同して検討し、実際に即した統計解析法の改善を図る。この時これらの調査研究への剖検しゅう報データベースの利用を目指し、そのための統計解析法を開発する。


本共同研究では日本における砒素中毒、粉塵暴露、放射線被爆、大気汚染による住民健康被害の疫学調査に係わってきた疫学者と生物統計学者が共同して研究を行い、新たな知見の獲得を目指すと共に各専門分野の研究を深めることを狙った。
経口砒素暴露の影響を生存解析、比例ハザード分析で明らかに出来、学会誌に発表出来た。塵肺症患者の肺癌死リスクについてメタアナリシスを行い重み付きヒストグラム、フンネルプロット等を用いて、その関連を明かに出来、学会誌への発表を準備している。また、剖検輯報における症例対照研究を行う際に問題とされる選択バイアスについて、その確率構造とバークソンモデルの関連を明らかに出来た。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Tsuda, T., Babazono, A., Yamamoto, E. et al..(1995). Ingested arsenic and internal cancer: A historical cohort study followed for 33 years. Am. J. Epidemiol. 141, 198-209.


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本共同研究者は長年、日本における砒素中毒、水銀中毒、粉麈暴露、放射線被爆等の住民健康疫学調査に取り組んで来て有用なデータを集積してきている。従来からの統計解析は行って来ているが、さらに近年の理論疫学、統計解析法の発展を考慮した統計解析により新たな知見を得ることが重要である。さらにこれらの調査研究への剖検しゅう報データベースの利用を考える。統計数理研究所では、従来健康影響調査データの統計解析との関連手法の開発で豊富な実績がある。その人的・情報処理資源を有効に使い、統計調査法、解析法の改善を図る。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

佐藤 俊哉

統計数理研究所

津田 敏秀

岡山大学

馬場園 明

九州大学

松浦 正明

広島大学

宮井 正彌

姫路独協大学

柳本 武美

統計数理研究所

汪 金芳

統計数理研究所