昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−100

専門分類

9

研究課題名

自然環境についての標本調査法の研究II

フリガナ

代表者氏名

タガ ヤスシ

多賀 保志

ローマ字

所属機関

(財)日本鯨類研究所

所属部局

職  名

研究主幹

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

12 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

ランドサットなどの監視衛星による隔測データと地表の環境実測データをつき合わせて,統計的データ解析を行い,隔測データを利用する自然環境のサーベラレス・システムの方法論を確立する。理論的には最適計画法(Optimal Design)の研究を行うとともに,地表観測点内配置を検討する。


昨年度は自然環境に関する標本調査の一環として,東京湾の水質についての実測値(定点観測による)とランドサット5号による隔測値との相関分析を行い,隔測データを利用して東京湾など自然環境のサーベイランス・システムをつくるための基礎研究を行ったが,ひきつづき今年度(昭和63年度)は,1.1987年3月2日の実測値と隔測値についての相関分析を行って,相関関係の安定性と,両者の観測時間のズレおよびその他の要因による影響などを分析して新たな知見をえたこと,
2.東京湾内を小区域に分割し,それらの区域における隔測データのパターンによる区域の特性的分類を試みたこと,
3.過去数年間にわたる東京湾の水質データ(実測値)を収集してデータベース化を行い,空間的および時間的変動を分析するための予備的解析を行ったこと,
4.自然環境のサーベイランス・システムにおける実測地点の最適配置に関する理論的研究を行ったこと,
などの研究を行い相応の成果をえた。それらの詳細については,別添の研究報告書および学会・シンポジウムなどにおける発表資料を参照されたい。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.日本リモートセンシング学会(昭和63年12月1日)
“ランドサット・リモートセンシングによる東京湾の水環境への利用”
(水尾,鶴田,二宮,雫石,多賀)
2.分類の理論と応用に関する研究会(昭和63年12月24日)
“水質環境分析へのLANDSATデータの適用可能性と問題点−分類手法によるバンド特性の特徴の観察−”(中村,雫石,大隅)
3.報告書(平成元年3月20日)
“自然環境に関する標本調査法の研究II”
(全員)


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

昭和62年度に行った東京湾の水質実測データとランドサット・データとの相関分析に引きつづいて,昭和63年度においては東京湾および相模湾全域における水質の統計的予測法の確立と,その安定性をチェックするための時系列解析,および地表における実測地点配置の最適計画法についての研究を行う。
ランドサット・データの画像の幾何学的補正,実測データと隔測データとをつき合せたデータ作成および基本的データ分析はKKパスコに依頼し,それ以後の統計的データ解析,時系列解析,最適配置についての研究には,横浜市公害研究所と統計数理研究所の研究スタッフの協力,および統数研のコンピュータ使用が必要である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

會田 京三

東京都環境科学研究所

安藤 晴夫

東京都環境科学研究所

大隅 昇

統計数理研究所

柏木 宣久

統計数理研究所

岸野 洋久

東京大学

雫石 雅美

パスコKK

田口 時夫

東京経済大学

鶴田 治雄

横浜市環境科学研究所

中村 永友

札幌学院大学

二宮 勝幸

横浜市環境科学研究所

水尾 寛己

横浜市環境科学研究所